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業界交差点

この人に聞きたい:第345回
(週刊冷食タイムス:12/06/19号)

デフレには価値訴求で

日本冷凍めん協会 会長  木下 紀夫氏(シマダヤ社長)

 

 食品業界はデフレ、円高、など色々な問題がある。過去5〜6年はそれまでに味わったことがないほどの原料高騰が続いた。新たな局面に入ったと思う。福島第一原発の事故で食品の放射線物質の暫定基準が4月から改正され、個々の企業はそれよりさらに厳しい数値を掲げている。このように困難な時は再度原点に立ち帰り、食の安全に取り組みながら新たな活動をするべき。

 昨年の活動を振り返ると、技術委員会はRMKマーク認定新基準を今年4月から本格導入するにあたり、工場の支援ツールを作成し、アレルゲン手順書のひな形をホームページで公開、勉強会も開催した。初の海外研修も行いベトナムとタイの澱粉工場などを視察した。今年度はRMKマークの認定新基準の本格実施がスタートした。工場監査を中心として品質監査の勉強会にも取り組む。

 情報委員会は様々な啓発活動を行なった。“10月10日は冷凍麺の日”イベントでは2日間で2万人が訪れ、3千食の試食を配布した。チーズフェスタに初参加し、アレンジメニューの試食や小冊子の配布を行なった。冷凍麺市場の調査はニーズがあり継続しているが、23年度は推計方式ではなく、新たに調査方式に切り替えた。啓発活動は今期も冷凍めんの日と年明けうどんを中心に取り組む。

 冷凍めんは食品産業の中でもまだ伸び続けている稀な存在である。特にRMK認定マークの品質保証体制を維持するには会員各社の自主的な取り組みも必要であり、関係各省庁と連携して冷凍麺をもっと普及することが重要だ。

原料3円アップ、売価3円50銭安、業界の経営圧迫は91億円

 14日都内で開いた総会後の懇親会で木下会長は、原料高の製品安が続くデフレによる経営圧迫を強く懸念し、次のように主張した。

 2006年から11年の間に、チルド麺も冷凍麺も原料価格は1食あたりほぼ3円値上がりした。小麦粉だけでなくすべての原料コストを計算した数値だ。

 一方で工場出し値は2008年に麦価上昇にともない値上げをしたものの、2006〜11年で見ると3円50銭下がっている。その差は1食6円50銭。14億食の市場があるので91億円。つまりそれだけの経営圧迫が存在し、それをメーカーが努力で補っているのが現状。矛盾した構造と言える。これは協会がどうにかできるというよりも、個々の会員メーカーが価値ある商品をいかに売るかが求められていることだと思う。

 協会としては、デフレに勝つためには品質を高めなくてはいけないということで、今後も努力を続ける。会員各社の努力と協力をお願いする。

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