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業界交差点

この人に聞きたい:第358回
(週刊水産タイムス:12/09/17号)

「作るも売るも買う心」

大寅蒲鉾(株) 代表取締役社長  市川 知明氏

(いちかわ・ともあき)平成元年東京大学教育学部卒業後、味の素に入社。16年に大寅蒲鉾へ入社、17年に取締役副社長に就任。今年7月から現職。昭和40年8月生まれ、千葉県出身。

 創業は明治9年(1876年)。なにわの老舗蒲鉾店の4代目社長に今年7月就任した。「作るも売るも買う心」。136年の長い歴史で代々受け継がれ来た言葉だ。「この言葉にすべてが集約されている。今後も伝統を守りながら、さらに磨きあげていきたい」と抱負を語る。

 学生時代はバブル全盛期。銀行や証券会社などに就職する学生が多かったが、「目に見えない物には興味がなく、物を作って売る食品に興味があった」と大手食品会社に入社した。実は学生時代からねり製品業界と縁があった。
 大学4年間、毎年年末になると佃權の西武池袋店でおせち商材などを販売するアルバイトにいそしんだ。

 「佃權の金子家と大寅蒲鉾の小谷家が親戚同士であることを初めて知ったのは、結婚式の2カ月前に上京した時」とその時の驚きを語る。

 近畿圏の百貨店中心に直営店34店舗を展開する同社。お客さんの目の前で具材とすり身をねり合わせて揚げる実演調理と、アツアツの揚げ蒲鉾の香りが集客の武器となる。

 それ以上に重要なのが店員の接客力だ。同社は現在、「大寅マイスター制度」を導入し、人材教育を強化している。店頭での情報発信力がなくては、今後は生き残っていけないと指摘する。

 「スーパーやコンビニなどに多種多様な食品があふれる中で、大寅のねり製品を選んで頂くためには、当社のこだわりやおいしさの秘密をお客様に発信し、しっかりと伝えることが大切。それができれば、新たな需要の喚起につながる。逆に発信することを怠れば、数多ある食品の中に埋もれてしまう」。

 同社だけの話ではなく、ねり業界全体の課題でもある。

 「ねり製品は製造するのに手間がかかっているわりに、その価値が認められていない。製造方法や原料となるすり身のこと、健康に良いことなどをもっと広く知って頂くべき」と発信力の重要性を強調する。

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