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業界交差点

この人に聞きたい:第364回
(週刊冷食タイムス:12/10/30号)

卸部門は帳合だけではない

(株)名給 常務取締役東京支社長  青木 基博氏

(あおき・もとひろ)中京大卒後、ヤオハンに5年。名給では東京が長く平成21年から東京支社長、22年常務に。ゴルフと日曜大工が趣味。昭和43年3月生まれ、44歳。

直販との相乗効果に価値

 青木昌博社長の次男。そろそろ全社の指揮を執る頃では? と向けると「良く聞かれるのですが、まだまだです」と笑顔で答える。「創業者の熱意を失わないように」と会社の理念・ビジョン・価値観を自分なりに解説したカードを作り、持ち歩く。

 ――業績は?
 青木 23年10月期は全社で300億円、うち東京支社は63億円でした。今年は68億円を目指しています。

 ――達成の見通しは?
 青木 ハードルは高いけど何とか滑り込みセーフにしたい。今のところ6%増で推移しています。来期は71億5千万円と、これも高いハードルに設定しています。

 ――直販と卸部門がある。
 青木 今の東京支店は直販51%、卸49%ほど。直販が増えています。全社も同じ傾向。しかし、直販があっての卸であり、卸あっての直販ですから、どちらが大切ということはありません。

 ――というと。
 青木 卸部門が単なる帳合だとメーカーに見られたら、当社の価値はありません。直販が持つ販売ノウハウを二次卸に提供したり、全国的な情報を集めてメーカーに商品開発を提案したりする機能があるからこそ価値を認めていただける。

 ――44歳と言えば脂がのりきった頃。経験も十分だ。
 青木 私に脂がのりきっているかはともかく、同世代の付き合いも増えてくると、やはり世代で業界を盛り上げていく事は大切だと感じています。特に学校給食は私たちの世代が今後、舵を取る可能性が高くなります。しっかりとやっていかないと。

 ――学校給食で大事なことは?
 青木 学童の精神や気持ちを考えることです。食文化の改善に寄与することを考えないといけない。学校側も何かしらの形で協力して欲しいと思っているはず。

 ――学校給食がなくなるわけではないが、児童数は減っている。
 青木 なくなってもおかしくないと思います。危険は回避しようという方向にどんどん向かっていますから。骨のある魚を食べる方法を教えるよりも、骨のない魚を食べさせようとする。しかし、食育とはたくましく健全に育てることだと思うのです。残食を気にしすぎたり、好き嫌いを考えすぎたり、なんでも柔らかくしたりというのはどうなのかと。せっかく人間に与えられた五感を使わない手はありません。人間は種や骨を舌で探して口から出す能力があります。外食店の良いところは作るまでが見えて、臭いも感じられること。食べる前から五感を刺激してくれます。音も立てずに出てきて形が均一で柔らかい食事はどうなのか。

 ――腐敗臭もわからなくなる。
 青木 そうなんです。十分食べられても賞味期限で捨ててしまうとか。

 ――祖父の故青木喜平氏は今も業界で尊敬されている。
 青木 おじいちゃん子だったので私も思い出があります。最後に会ったのは亡くなる数日前でした。瀕死の状態なのに仕事の話をしていました。

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