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業界交差点

この人に聞きたい:第375回
(週刊冷食タイムス:13/01/22号)

冷食の価値アップに徹する

味の素冷凍食品 代表取締役社長  吉峯 英虎氏

 

値引き脱却と将来成長のため

次期中計につなぐ重要年
“2段ロケット”に燃料積み点火したい
 味の素冷凍食品の吉峯英虎社長は2013年の事業展開の基本姿勢を「消費者、需要家の満足度を高めるため、当社の独自技術と工夫により冷凍食品の価値を一段と高めることに徹底して取り組む」と表明している。

 昨年の“史上最強のギョーザ”投入で歴史的な大幅増収と売価アップにつなげた実証例を基に「流通との協業で消費者のためになる販売方法も模索したい」とも指摘。業界で横行する一律大幅値引き販売から脱却するための取り組みに強い意欲を示した。

 9日の製品発表会見で吉峯社長は次の様に語った。

 「厳しい経済環境の中で冷凍食品は需要拡大が続いているが、将来にわたって成長を続けるためにはいくつかの関門がある。

 生産体制の再構築、生産性改善という冷食専門紙の新年号の指摘も重要なポイント。台頭するPBにどう取り組むかも大きなテーマ。

 ここで冷凍食品業界が対応を間違えれば、今後の市場に多大な影響を与える。

 全品一律〇割引しかない業界に陥ることなく、“冷凍食品はいい食品”と消費者、ユーザーに喜んでいただけるには非常にいいチャンス。そのために、当社も明確な答えを出して取り組まなければいけないと気を引き締めている。

PBは是々非々

 当社の基本姿勢は『我々でなければできない価値を提供し、顧客に満足を味わっていただく』。このことに徹する。

 業界のテーマの1つとなっているPBは、必要なセクターであり否定するものではないが、NBメーカーとしてはいかにイノベーションを起こすかを絶えず考え、取り組むべき。それにより商品とメーカーの価値が認められ、市場も拡大する。PBは是々非々で取り組む。

基盤強化を加速

 今年は2011〜13中期計画の最終年度。
 今中計で当社は(1)環境変化に強い事業運営(2)将来の発展にむけた基盤づくり――をテーマに掲げているが、その取り組みをスピードアップすることで、2014年度からの次期中計で大きな規模拡大につなげたい。

 その意味で、今年は14年度以降に向けた“2弾ロケット”に燃料を積み込み、点火するという重要な位置づけにある。

値引き依存脱却へ

 昨年市場投入した新ギョーザが極めて大きな成果に結びついているが、これはイノベーションによる新たな価値提供の成果。今年も新技術や工夫を加えた商品のイノベーションに取り組む。

 こうした価値づくりに加えて、併行するマーケティング活動では流通との協業により消費者のためになる冷凍食品の販売方法も模索したい。

 冷凍食品売場の利益率を20%に高めたい、などの意向が流通関係者から寄せられている。もっと新鮮さを打ち出したい、CVSの店頭オペレーションに冷凍食品をもっと活用できないか、などの要望も聞く。

 そのためにメーカーは何ができるか、何をすべきか。これを考え、実行することが5割引、6割引から抜け出すことにもつながる。

安さより価値向上

 イノベーションを起こすにはコスト、時間もかかる。しかし新しい価値を生み出すためにイノベーションは必要不可欠。そこでR&D(研究開発)費を補えるだけの収益性がなければ、イノベーションは成功せず、新しい価値づくりにはならない。

 順調に需要拡大が進んでいた時代なら工場の稼働率を高めて生産利益を生み出すこともできたが、いまや経済全体が右肩下がり。こうした不況の時代に稼働率で利益を確保する経営、考え方は間違い。

 安さだけを追い求める産業ではなく、イノベーションによる価値づくりで収益につなげる事業基盤を味の素冷凍食品は築こうとしている」。

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