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業界交差点

この人に聞きたい:第376回
(週刊水産タイムス:13/01/28号)

最後の1割をどこに配分するか

米国スリミ協会 会長  ダグ・クリステンセン氏

 

 米国スリミ協会(USSC)のダグ・クリステンセン会長に今年のアラスカ・スケソウダラ漁業Aシーズンの見通しや市場動向などを聞いた。

 2011年は漁獲が悪かったが、2012年の漁獲はそれに比べて良かった。小型魚が中心だったが資源は豊富だった。スリミ価格もジワジワと値上げした。

 今期の4%の増枠は生産者にとってありがたい。スケソウダラの資源量が安定していることを意味し、良い傾向だ。様々な懸念が多くある水産業界にとって、資源の心配をしなくていいことは大変助かる。

 2012年は日本のスリミ市場が強い年だった。また、北米のフィレ市場の需要も堅調だった。その反面、数年間堅調だった欧州のフィレ市場が少し弱くなった。

 市場動向は常に変化している。今年は日本のスリミの在庫水準が高いと聞いており、需要が弱まる可能性があると見ている。

 米国におけるフィレの需要は引き続き堅調だが、欧州のフィレ市場については読みにくい面がある。経済が低迷しているし、フィレ最大市場のドイツ国内における販売競争がとても激しい。また、ロシア産スケソウダラのMSC認証の動きも関係している。

 欧州のフィレバイヤーはロシア・スケソウのMSC認証取得を待ち望んでいる。認証時期ははっきりしていないが、欧州市場からのプレッシャーがあるのは確かだ。

 欧州のフィレの在庫は低水準だ。昨年の日本のスリミ市場と同じように、越年在庫が少ない状態でスタートするので製品価格が上向いてもおかしくはないが不確定要素が多く、一概には言えない。

欧州フィレ 市場も注目

 潮の満ち引きのように、年によって各市場の浮き沈みがある。製品ごとの生産比率はだいたい毎年決まっており、最後の10〜15%の原魚をどの市場向けに配分するかが変わるだけ。

 上級品スリミは日本向けの販売で間違いないが、今年の場合、スソ物スリミを作るならば、ミンスにして市況が堅調な米国市場に売った方がもうかる可能性がある。

 スリミの価格について言及するのは早すぎる。Aシーズン後半までは読みにくい。

 日本のスリミ市場は依然重要であることに変わりなく、積極的にスリミを販売したい。ただ、多少弱含んでいるので、在庫が低い水準にある欧州のフィレ市場の動向も見る必要がある。

 ロシアのスケソウダラのMSC認証については、価格への影響が議論されている。個人的見解では、現時点で最も相場が安いロシア産のダブルフローズンフィレの価格は上がるだろう。
 しかし、価格が最も高い米国洋上のワンフローズンフィレの価格が下振れするか、さらに上昇するかはわからない。

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