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業界交差点

この人に聞きたい:第519回
(週刊冷食タイムス:15/12/08号)

上場で企業信用力高まった

(株)大冷 代表取締役社長  齋藤 修氏

(さいとう・おさむ)ゴルフ場会社から同社入り。平成14年専務、15年から社長として会社再建に取り組む。昭和26年9月山形生、宮古海員学校卒、64歳。ゴルフの飛距離が最近伸びた。

債務超過跳ね返した「骨なし」

 昨年12月に東証二部上場を果たした大冷。ちょうど1年を経ても1株1800円の公募価格をほぼ維持しているのは同社の安定経営を示す1つの指標。「骨なし魚」を主体に経営を立て直し、成長企業にしたのが齋藤社長。

 ――上場から丸1年だが。
 齋藤 昨年の12月18日でした。公募価格が1株1800円に対し、初値は1680円でしたが、直近では1780円前後ですか。市場関係者によれば「1700円台なら相応の価値」だそうです。

 ――骨なし魚の大冷、その価値評価が広がっている。
 齋藤 価値評価が広がるのはいいんですが、大手会社からも参入相次ぎ、大変厳しい競合を強いられています。

 ――しかしシェアはbP。
 齋藤 この分野で先行しただけでなく、品質、骨の除去率、原料からのトレース、そして凍ったまま調理できる使いやすさなどの総合評価だと受け止めています。

 ――一時は大冷がどうなるかという時期もあったが。
 齋藤 債務超過に陥り、関係筋に大変ご心配をおかけしましたが、多くの皆さんのご支援のおかげで再建することができました。特に加藤義和様(元加ト吉)、古田雅彬様(フルタフーズ代表)の支援がなければ不可能でした。

 ――加えて骨なしの貢献。
 齋藤 これは骨なし魚の開発、普及啓蒙の先頭に立った故後藤(健一)さんに最大の感謝を申し上げる。「大冷の骨なしはいい商品だが、高い」と他社品に切り換える顧客もいるが、結局は戻ってこられる。我々の原点は「売り切れごめん」ではなく、通年扱っていただける商品。つまり魚屋ではなく調理冷食会社。しかも開発の原点は「お客様の声」という姿勢は一貫してます。凍ったまま調理できないか、解凍するとドリップが出て縮む、なんとかならんか――という声にひたすら耳を傾け、対応してきた結果です。

 ――上場で何が変わった?
 齋藤 企業の信用力がまるで違います。周囲からの見られ方、評価が変わり、それとともに社員も上場企業に勤める人間として責任を果たそうと意識が変わりました。債務超過の会社がいまや総資産も増えた。これは商品を安定供給するため、原料調達に回してますが、量が大きくなっただけに原料には苦労します。

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