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業界交差点

この人に聞きたい:第543回
(週刊水産タイムス:16/06/13号)

アカモク練り「なでしこ」認定

(株)井上蒲鉾店 社長  牧田 知江子氏

 

 もっちりとした弾力のさつま揚げをかむと、アカモクのシャキシャキという音が歯を伝わり、口の中から耳の奥へと響いていく。
 女性が開発に貢献した製品やサービスを認定する2016年の「神奈川なでしこブランド」に、アカモクのさつま揚げが選ばれた。

 「鎌倉人に愛されるかまぼこ屋なのに、地場の水産物を使った商品がないことにじくじたる思いがあった」という。「原材料になる未利用資源はないか」と思案する中、地元の漁業者から「ジャマモク」の異名を持つ海藻の「アカモク」の存在を教えてもらった。

 肥満抑制など健康効果に関心が集まり知名度が上昇しつつあるアカモクだが、商品開発に乗り出した3年前はあまり知られていなかった。

 早速、アカモクを利用して試作を繰り返した。「ネバネバしているから、練り物に混ぜると糸を引く。その特性を知らない消費者は傷んでいると勘違いしてしまう。粘りをどうやって抑えるかに苦労した」と振り返る。

 鎌倉女子大学の谷口亜樹子教授(管理栄養学)のゼミ生の協力で、若者が好む味や製品の形状などでアドバイスも受け昨年、商品化にこぎつけた。

 1931年に祖父の偵次郎さんが創業し、神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜に本店を置く老舗の3代目。地元の銭洗弁天の福銭に見立てた「小判揚」と梅の形をした「梅花はんぺん」が伝統の看板商品だ。すり身から自社で作っている。

 「毎日がジェットコースターのように過ぎる」と笑うが、「変えてはいけないものを次の時代につなぐためには常に新しい取り組みが必要」と、探究心を原動力に練り物の可能性に挑戦する。

 早大卒。山歩きが趣味。

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