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業界交差点

この人に聞きたい:第592回
(週刊水産タイムス:17/06/12号)

復興のシンボルとともに

マルハニチロ(株) 新石巻工場長  前田 尚良氏

(まえだ・なおよし)1962年1月25日生まれ。長崎県出身、水産大学校卒。マルハニチロ統合前は北洋事業部、漁撈事業部、宗谷工場、品質保証部で活躍。

 6年前、東日本大震災で甚大な被害を受けたマルハニチロの旧石巻工場(宮城県石巻市)。その後を受け、市内の内陸部に新たに新工場が建設され、4月1日の本稼働とともに工場長に就任した。

 敷地は約5万u。鉄骨造り・地上2階(一部)。家庭用冷凍食品の「白身&タルタルソース」や「いか天ぷら」などの主力商品を生産。「地域密着型で、地元に愛される工場」を目指す。

 無人搬送車やロボットなどの省人化設備を随所に導入し、従業員の作業軽減と生産性向上を図っているほか、品質管理やフードディフェンスを徹底。「ISO9001」「ISO22000」認証は旧石巻工場を継続し、今年度中に食品安全管理システム「FSSC22000」の新たな取得を目指す。

 震災が発生した時は、本社で生産管理を担当していた。直ちに現地入りし、従業員の安否確認や被害状況の把握に走った。

 4〜5日が経過した頃、高台に腰を下ろし、変わり果てた街の姿を見ながら山口龍一工場長(当時、現在は執行役員生産管理部長)に勇気を出して語りかける。

 「これから、どうする?」。

 疲労が極限に達し、おびただしい瓦礫を前にして「今はそれどころではない」と言われるのも覚悟の上だったが、山口氏の返答は「今の従業員と一緒に再起を期す。それ以外は考えていない」。

 奇しくも震災当時と立場がすっかり入れ替わる形となったが、2人の思いは変わらない。

 業界屈指の最新鋭工場が誕生した今も、前田氏の脳裏には、あの時の山口氏の姿が、脳裏に焼き付いている。

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