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業界交差点

この人に聞きたい:第626回
(週刊冷食タイムス:18/02/20号)

世界で人気のミートボール、日本での地位低い

ケイエス冷凍食品(株) 取締役常務執行役員  大野 潤氏

(おおの・じゅん)昭和58年当時のユニチカ三幸入社。営業、開発のトップから一時加ト吉出向。現在は事業統括担当として全事業を掌握。商品企画・開発本部長を兼務。早稲田大政経卒。昭和33年7月仙台市生まれ、59歳。

社員をミートボールアドバイザーとして拡販

 ケイエス冷凍食品は市場シェアbPの冷凍ミートボールをさらに強くすることを事業戦略の基本に置いている。大野常務はそのミートボールが世界で親しまれ、日本でも弥生時代から食されていたことを指摘する。

 ――ミートボールの存在感は?
 大野 そもそもミートボールを嫌いだという人はほとんどいませんが、営業活動の中で得意先から「ハンバーグとミートボールの違いは何か」という問いかけを受けることがあります。資料を集めましたが「違いはない」が答え。ミートボールは1800年代欧州で食べられ、そこから派生してハンバーグが生まれたようです。

 ――では日本で登場したのは?
 大野 日本は逆にハンバーグが先で、その後、弁当にミートボールが使われるようになりました。しかし調べてみると弥生時代、畜肉を細かくして木の実などを混ぜて食べていたことが、化石を通じてわかっています。鴨のつみれという和風のミートボールは古くから日本料理の中にあります。

 ――世界でミートボールはどのように食べられている?
 大野 いま世界100カ国以上で食べられています。米国ではニューヨークスタイルのミートボールが流行しており、イタリアではトマトソースにミートボールを入れたメニューが親しまれている。トルコを中心とする中近東では肉を串刺ししたカバブ、インドにはカレーに入れるコフタカレー、スウェーデンではIKEAミートボール「ショットブッラール」、スペインではアルボンディガス、イタリアはポルペッテーネ、中国では肉丸――と世界中にあります。ミートボールを大きくしたミートローフとして食べることもある。東京麹町のインド料理店「アジャンタ」ではミートボール入り「コフタカレー」が人気です。ディズニー映画「わんわん物語」で犬たちが食べるのは「ミートボール入りスパゲティ」。これほど世界で愛されているのに、日本では地位が低い。もっと利用を広げたい。

 ――地位を高める戦略は?
 大野 営業社員は“ミートボール・アドバイザー”としてミートボールの魅力、アレンジレシピなどを発信する。ミートボールの原料、加工方法、トレンドなども学ぶことで顧客からどんな要望が出ても、当社営業社員は対応できるようにしたい。ミートボールに思いを持った社員を育てます。販売店を回ってもミートボールが嫌いな人はいない。給食、惣菜、外食、UDFなど幅広い市場に提案します。高齢者にも合う。いずれミートボールで100億円にしたい。

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