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業界交差点

この人に聞きたい:第652回
(週刊冷食タイムス:18/09/04号)

強みはトータルバリューチェーンマネジメント

味の素冷凍食品(株) 常務執行役員国内統括事業部長  下保 寛氏

(かほ・ひろし)1988年味の素入社。2006年香港アモイフード出向(会長)、15年欧州アフリカ本部兼味の素ヨーロッパ副社長、今年7月1日付で現職。1965年(昭和40年)10月15日生まれ、52歳。東京出身。一橋大社会学部卒。

世界を引っ張るお手本に

 味の素から7月1日付で異動した。欧米、香港と海外経験が豊富。工場の改善活動にも携わった。「ギョーザ」は国内bP商品だが、未購入者がまだ7〜8割いる現状に「逆にチャンス」と大きな可能性を見出す。

 ――味の素冷凍食品を外から見てどう捉えていた?
 下保 設計した製品を安定生産し、その中で永久改良を継続する。しっかりした生産マネジメントが強みと見ていました。多くの国で事業展開してきた経験や人材、ノウハウは味の素グループの中でも群を抜いています。着任して感じたのは、生産、販売、物流、原料といったバリューチェーンがすべて近いこと。社員が全体を見ながら仕事をし、他の部署でも相談すればアドバイスしてくれる協力体制が出来上がっています。

 ――海外経験が豊富だ。
 下保 2006年の買収直後に香港アモイフード(会長)に出向しました。冷凍食品は手作業で、餃子などをより多く作った人が高い給料をもらえる仕組みでした。これでは品質が安定しません。現地の従業員を教育しながら品質と生産性を高め、安定生産する仕組みを定着させるのには苦労しました。その時、味の素冷凍食品のスタッフには大いに助けられました。香港で工場を良くする仕事が原体験の1つになっています。

 ――フランスの冷凍食品メーカーを買収した。
 下保 昨年11月に買収したLTS社(旧ラベリ・テレトル・スージェレ社)は、ニッチを狙った小規模なメーカーで、マカロンなどのデザートを得意にしています。和風デザートを今年4月から日本料理店などに販売しています。これだけ早く新製品が発売できたのは、欧州では日本の食品メーカーに対するリスペクトがあるからでしょう。特に当社の国内での実績を示すと、味の素グループが買収したことに好意的な反応が返ってきます。LTS社はこれからもっと製品の品質が向上し、企業価値も上がります。日本の冷凍食品事業が海外のお手本になっているのです。

 ――国内で「ギョーザ」の次は?
 下保 炒飯、鶏唐揚げなどの柱はできていますが、生活者の食卓で確固たる地位を獲得しているのは「ギョーザ」だけかもしれません。その餃子でもごく一部の人しか使っていない。そういう意味ではチャンスが大きい。冷凍食品は自分には関係ないと思っている人に必要だと思ってもらえる仕事をすれば、マーケットは2倍、3倍になる。これで成長できなかったら我々の責任でしょう。

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