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この人に聞きたい:第654回
(週刊冷食タイムス:18/09/18号)

アメリカの惣菜市場開拓を

(株)ヤヨイサンフーズ 代表取締役社長  黒本 聡氏

(くろもと・さとし)昭和53年4月大洋漁業(現マルハニチロ)入社。平成21年4月東北支社長。ニチロサンフーズを経て26年4月ヤヨイサンフーズ常務、27年専務、28年社長に。福岡県出身。昭和31年生まれ、今年62歳。

気仙沼工場は早期に第2期へ

 気仙沼工場(宮城)の再開が再来年に決まり、新事業領域の開拓のため米国での海外生産も準備を進めているヤヨイサンフーズ。将来の飛躍が期待される。

 ――気仙沼工場が復興する。
 黒本 水産カツ、やわらか食のソフリ、煮魚の3ラインでスタートする計画です。ソフリは連続ラインにします。できるだけ早い時期に2期工事を行い拡張したいので、食堂などもその規模で作ります。工場は一定の規模以上で間接部門の経費率を下げないと利益を出しにくい。以前の気仙沼工場は最大で140億円規模、協力工場も含めれば21ラインありました。しかし現状で旧気仙沼工場にあったラインは九州に移設した4ライン、気仙沼松川に1ライン、それに委託を含めても震災前の半数しかありません。

 ――第2期拡張をするとしたらどんな製品を?
 黒本 まだ決まっていません。グループとしては、加工度が高い魚製品を作る構想はあります。

 ――大きな投資となる。
 黒本 中国、タイは人件費が高くなり採算が合わない。ベトナムも時間の問題でしょう。いずれ国産回帰になりますから生産能力は必要です。

 ――今や海外の生産拠点は日本への輸入向けではなくなった。
 黒本 逆に、肉関係はアメリカの原料が多いのでTPPがチャンスになると考えていたのですが、残念ながらそうならなかった。しかしアメリカでは日本食ブームが起きています。先日もアメリカに社員を派遣したのですが、中国人の日本食店が多い。本物を作れば間違いなく売れる。そこで、米国現地生産を検討しています。いずれTPPが実現するでしょうから、将来は輸入も考えられる。

 ――場所は決まった?
 黒本 まだ北米中西部としか言えません。2カ所に絞り込んでいます。検討している相手先はもともと冷食工場ではないので、冷凍方法なども日本と異なります。そういう問題もあってポンポンと話が進むという状態ではない。

 ――勝算は?
 黒本 アメリカの惣菜売場ではコロッケの3個入りなどが既に売られています。当社のクリームコロッケなら絶対に売れるでしょう。試しに日本式のトンカツを現地の人に食べてもらったら「アメリカで食べるのと全然違う。衣がクリスピーでおいしい」と喜ばれました。

 ――おいしければ売れる。
 黒本 当社は技術には自信があります。ですから技術を売っていきたい。

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