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業界交差点

この人に聞きたい:第704回
(週刊冷食タイムス:19/09/24号)

生産性3割向上させて配員減らす

日本水産(株) 食品生産推進部長  中井 清典氏

(なかい・きよのり)平成3年入社。品質保証室10年、18年姫路冷食工場長。19年女川工場長から21年生産推進1課長。23年大震災で女川工場長を兼務。姫路、八王子の総合工場長から29年現職。昭和40年5月川口生。東水大院。

目標を絶対実現させる覚悟

 女川工場(宮城)が被災し、本社課長のまま同工場長として閉鎖を見届けたのが強く残る。その後、グループの東西の基幹、姫路と八王子の総合工場長を務めた生産のエキスパート。

 ――日水グループの生産部門の強さとは。
 中井 生産に求められる労働安全性、品質、生産性と収支の4つのうち、日水は前半3つに継続して取り組んできました。こだわりとも言えます。残る収支はその結果としてついてくる。特に品質向上改善のため、HACCPに基づかないところでニッスイブランドの商品は作らせない、と決め、全工場をチェックしました。

 ――日水グループでは品質的問題の発生が確かに少ない。
 中井 なかったとは言わないが他で品質問題が相次いでも“連鎖させない”と強い決意で臨み、確かに連鎖させることはなかった。

 ――生産性向上、どこでも取り組んでいるが。
 中井 日水は05年から、5年間で生産性を2倍にする「2in5」(トゥインファイブ)に取り組み、大きな成果を挙げました。生産現場にとってもいい経験でした。しかしその後、環境はさらに大きく変化しています。労働コストははね上がり、労働力の確保も非常に難しくなっています。そこで現状の生産規模を維持しながらいかにコストを下げるか。過去と全く違ったアプローチが求められます。

 ――というと。
 中井 グループ工場が立地する八戸、山形最上の就労人口は2025年までに10%以上減少。少し条件がいい八王子、安城(愛知)でも数%は減る。しかも増えるのは50〜60代のみとなる。そこで新手法としてスマートワーク2025の取り組みを始めています。

 ――具体的には。
 中井 生産性を3割向上させ、その結果として配員を15%減らす計画。特に人手がかかっているところを重点に自動化させます。段取り、清掃、切り換え、“チョコ停”などの指標を可視化させ。生産労働時間の短縮を図ります。昨年検証を重ね、今年からトライアル導入、来年本格導入する予定です。

 ――生産性改善、皆やってる。
 中井 日水も確かにやってきたが、今度は“実現しなければいけない”取り組み。決して高い目標を設定したわけではない。しかしこれを達成すれば大きなプラス。

 ――原料調達コストも問題だ。
 中井 当社も購買がいろいろだったので、3月の組織で原料開発部に一本化しました。また産地を広げる一方、既存産地との連携を深めることも重要。将来を見ながら取り組んでいきます。

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