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業界交差点

この人に聞きたい:第727回
(週刊冷食タイムス:20/03/10号)

人手不足、国内生産量の減少

ライフフーズ(株) 代表取締役社長  矢野 良一氏

(やの・りょういち)2001年9月味の素からライフフーズに転籍。営業を中心として常務、専務を経て08年5月30日付で現職。1963年5月8日東京生まれ、56歳。小樽商科大卒。

凍菜輸入量は増える要素しかない

 冷凍野菜の2019年の輸入量が109万tと過去最高を更新した。矢野社長は「冷凍野菜の輸入量は当面、増える要素しかない」という。

 ――営業力の強化を掲げている。
 矢野 昨年1月からライフアカデミーと称して月1回のペースで勉強会を開いてきました。貿易業務や品質管理など多くの分野について営業担当に知識を深めてもらいました。4月からはカテゴリーごとに責任者を付けます。
 例えば枝豆の場合、国内、台湾、中国、タイ、インドネシアの圃場、工場、品質的なことを含めトータルで把握でき、枝豆に関しては顧客に何でも答えられることをめざします。以前は実践していたのですが、品質保証や仕入れの分業体制が進み、各担当者に任せるようになっていました。ここでもう一度、カテゴリーごとにスペシャリストを育成したいと考えています。
 
 ――新しい産地の開拓状況は?
 矢野 力を入れているのは東南アジアではベトナムです。中国に次いで多品種の加工ができることと、野菜加工品もできるという意味ではベトナムが有望です。
 
 ――海外の産地も生産者が高齢化していると聞く。
 矢野 中国では高齢化が進んでいます。2001年ごろは20歳前後の若者が畑にも工場にもたくさんいました。今は50代が多く、工場にも人が集まりにくくなっています。日本と同じですね。
 
 ――2019年の冷凍野菜輸入量が109万tと過去最高を更新した。
 矢野 輸入量が増えるのは必然だと思います。外食産業や医療・介護施設など人手不足はあらゆる業態に及んでおり、生鮮野菜・食材をカットして使う手間すら掛けられません。外国人労働者が今後ますます増えるとそれも技術的に難しくなります。食品残さも減らさなければなりません。冷凍野菜はあらかじめカットしてあり、使いたい時に使いたい分だけ使えます。
 もう1つ、国内の耕作面積、就農人口が減り、野菜の自給率が下がっています。ところが健康志向の高まりで野菜のニーズは高まっています。今後、野菜の摂取量が多い60歳代の層も厚くなり、単身・共働き世帯も増加します。植物工場で生産したとしても、品種が限られ、量も追いつきません。事件・事故、新型コロナウイルスのような疫病の蔓延といったイレギュラーな事態にならない限り、便利な冷凍野菜の輸入量は増える要素しかありません。

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