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この人に聞きたい:第736回
(週刊冷食タイムス:20/05/19号)

即食から手作りに需要変化

三菱食品(株) 代表取締役社長  森山 透氏

 

コロナ禍が収束しても「ビフォアー・コロナには戻らない」

 三菱食品の森山透社長は「アフターコロナを迎えても、ビフォアーコロナには戻らない」と強調する。11日報道陣向けに開催した前3月期連結決算のオンライン説明会の席上、繰り返し語った。オンライン(ZOOM)での説明会は初めて。森山社長の他、山名一彰取締役が出席、報道関係者ら40名弱が参加した。
 森山社長は、新型コロナウイルス感染症への対応状況について「2月27日の休校要請を受けて消費者の買い溜め現象が表れ、2月24日の週と、翌3月2日の週はともに前年同週比で5%出荷が増えた。3月は在宅勤務の拡大でカップ麺、袋麺、缶詰、冷凍食品の需要が増加。一度の納品数を限定し、社員の安全を第一に安定供給に努めた」と説明した。
 問題の長期化で4月になると「3月の即食から、カレー・シチュー、コンソメ、乾物、調味料、デザート、プレミックスなど手作り系のカテゴリーが伸びた」という。同時に「健康意識の高まりが食にも反映されるようになった」ことを示した。また「外食産業の売上げは大幅に減少した」と厳しい現況を説明した。
 その反面で「食品は一定の需要があり、他の産業と比較すれば相対的に安定しており、資金面での問題もない」と解説した。ただし「コロナの終息が見通せない今、我々は食の安定供給に万全を尽くす他ない」と卸としての立場を語った。
 また森山社長は2020年度の施策運営方針として、@卸事業の再強化Aデジタルを活用した構造改革の方向性B持続可能な未来への取り組み、の3点を掲げた。具体的には「2019年度から続く人手不足、物流の合理化は、コロナでより一層のコスト削減を迫られた。すべての部署でコストの10%削減を指示した」ことを明らかにした。
 さらに「テレワーク(在宅勤務)やウェブ会議、オンライン商談など新しい営業スタイルが浸透し、コロナが終息しても元には戻らない」として、デジタル化の必然性を説明。「物流与件の緩和継続とデジタル活用により、生産性の向上を図り、コスト抑制と効率改善に向けて、サプライチェーン全体で取り組む」考えを示した。
 また「第1四半期4〜6月は今の流れが続き、第2四半期から少しずつ戻し始め、下期以降は回復に向かうだろう」という見方を示した。ただし「アフターコロナでも全ての事象が元に戻ることはない」と改革・改善の必要性を強調した。

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