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業界交差点

この人に聞きたい:第764回
(週刊水産タイムス:20/12/07号)

グループ経営の強み生かす

株式会社うおいち  橋爪 康至社長

(はしづめ・やすよし)1956年5月生まれ。三重県出身。75年大阪魚市場(現OUGホールディングス)入社。商品部マネージャー、取締役常務執行役員商品事業本部長、同専務などを経て、2017年から現職。

 ――OUGグループで水産物荷受事業を担う。新型コロナウイルスの影響は。

第2四半期は営業利益改善

 橋爪 水産流通業界が全体として、コロナ感染防止に伴う行動自粛や国際的な経済活動の停滞などの影響を受けました。当社においても状況は同じです。
 内食関連の需要は一部で伸長が見られましたが、外食・ホテル・インバウンドの需要や輸出の回復は鈍く、業種・業態の垣根を越えた販売競争もあり、極めて厳しい経営環境下にあるといえます。

 ――第2四半期(4〜9月)の業績は利益面で堅調だったと見えますが。
 橋爪 内食関連の需要は堅調でしたが、外食関連の需要が減少したため、売上高は893億円で前年同期比90.1%にとどまりました。ただ、売上総利益率の上昇や、経費節減などでセグメント利益は6億2900万円(同176.6%)と伸びています。

 ――経費削減が利益改善に寄与した。
 橋爪 コロナの影響で国内、海外ともに担当者が思うように出張できない状況下にあります。その点では経費削減につながりますが、直接の商談機会も減りますので、歓迎すべき状態ではありません。そうした中で、様々な情報ツールを活用し、工夫しながらの懸命な営業活動に努めています。上期は冷凍品の販売が比較的堅調でした。
 売上高でみると、4〜5月は非常に厳しい状況でした。7〜9月は多少上向きになりましたが、11月に入ってコロナの第3波が起き、今後は見通しがしにくい状況となっています。その点は東京も大阪も同じでしょう。
 12月の年末商戦は1年の最大のヤマ場ですが、今後のコロナの状況によってどうなるか。非常に気掛かりなところです。

 ――コロナ禍は、これまで経験したことのない危機といえます。今後どう対応しますか。
 橋爪 非常に難しいというのが正直な思いです。OUGグループの総合力をどう生かせるかが重要なポイントになると考えています。
 コアとなる水産物荷受事業をはじめ、市場外水産物卸売事業、養殖事業、食品加工事業、物流事業を展開していますが、卸売、養殖の事業基盤強化とともに、グループ内の加工機能、物流機能を最大限活用することでグループ経営の強みを発揮したい。
 皆で連携し、全体最適をめざす。販売力・調達力の強化、顧客起点志向の追求、地域に対応したソリューションの提供、業務の効率化など、取り組むべき内容は広範囲に及びます。力を合わせ、何としてもこの難局を乗り越えなければなりません。

「おせち」に追い風年末商戦を勝ち抜く

 ――いよいよ1年を決する年末商戦に入りました。
 橋爪 コロナ禍で例年とは状況が異なる面もありますが、“巣ごもり”需要の拡大で「おせち」関連商品の販売は追い風になることが期待できます。
 量販店関係は順調です。エビ、カニ、数の子、ブリなど、我々の得意とする年末商材をしっかりと抜け目のないように売っていきたい。ベンダーを通じてコンビニエンスストアを視野に入れた新たな挑戦にも取り組み始めています。

 ――業界では年末商戦を含めた第3四半期(10〜12月)の結果によって、1年の勝敗が決するといわれていますが。
 橋爪 その意味からも12月がまさに正念場。通期(2021年3月期)は売上高で前年並みを確保し、利益は前年越えをめざします。今後も仲卸と連携して市場経由率を上げ、営業拡大を図っていきます。

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