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業界交差点

この人に聞きたい:第609回
(週刊水産タイムス:17/10/16号)

国産天然マグロにこだわり

ワタミ(株) 営業部長  星原 弘征氏

(ほしはら・ひろゆき)2002年にワタミ入社。居酒屋の店長や首都圏のエリアマネージャー、関西から九州の広域統括などを経て15年からニッポンまぐろ漁業団の責任者。鹿児島県出身。

 日本籍船が漁獲した天然マグロを提供する居酒屋「ニッポンまぐろ漁業団」を東京・新橋に2015年6月、同・浜松町店を16年6月に立ち上げた。開業して半年は、客足が途絶えることなく繁盛した。赤身、中トロ、大トロ、砂ずりまで、一枚の切り身で全て味わえる「ミナミまぐろ断面切り一枚刺し」などがいち押しメニューだ。

 だが、客足はしだいに減っていった。「両店とも1年前は赤字。会社から『このままだったら撤退だ』と告げられ、後がない状況まで追いつめられた」と振り返る。

 なぜ勢いが続かなかったのか。「自己満足だけで肝心の客を見ていなかった」と反省する。「売れない→原価が上がる→利益が出ない」の負のスパイラルに陥った時、「日本産の天然マグロにこだわる必要があるのか…。もっと安いマグロはいくらでもある」とも悩んだ。

 そんな折、従業員とともに静岡・清水港を訪ね、遠洋マグロ船の船内や水揚げの様子、冷蔵倉庫を見学した。「多くの人に支えられていることを改めて知った」。

 「国産マグロにこだわりたい、日本のマグロ漁を応援したい」という強い気持ちが、心の底からふつふつとわき上がってきた。

 昨年末、メニュー刷新で最後の勝負に打って出た。最大の目玉は、マグロのぶつを好きなだけ盛ることができる「天然まぐろぶつ盛り放題」。マグロに合う日本酒も低価格でそろえた。流れが変わった。客足はうなぎ登りに回復し、事業撤退の危機を乗り超えた。

 「今があるのは昨年末の“勝負”があったから」としみじみ。名物のおいしい日本産天然マグロが、今日も変わらず客を待っている。

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