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この人に聞きたい:第975回
(週刊冷食タイムス:25/03/25号)
冷食拡大へ生産体制整う
極洋食品(株) 代表取締役社長 大松 英知氏
(おおまつ・ひでとも)1991年極洋入社。同年キョクヨーフーズ出向。2013年極洋食品で製造部長。生産管理部長、塩釜工場長を経て21年から現職。水産大学校製造学科卒。1968年11月京都府長岡京市生まれ、56歳。
西日本の基幹工場が稼働開始
極洋食品(宮城県塩釜市)は4番目の生産拠点となる倉吉工場(鳥取県倉吉市)を新設し、このほど稼働開始した。家庭用冷凍水産フライ品を生産する。大松社長に工場新設の背景や今後の事業計画について聞いた。
――西日本に新設した理由は? 大松 極洋グループではこれまで市販用冷凍食品を塩釜工場で生産し、全国へ供給してきました。市販用冷食事業を強化するには、生産規模の拡大と西日本エリアでの効率的な物流といった課題を解消する必要があり、場所を検討していたところ、倉吉市に最適な居抜き物件が見つかりました。
――初年度の年間生産量は? 大松 初期生産能力は1500tありますが、まずは1300tをめざします。「ふんわりえびカツ」や「タルタルソース入りえびカツ」などの水産フライ製品を主体に市販用油調冷食を約10アイテム生産する計画です。 当社グループの市販用冷食事業は量販店やドラッグストア向けに拡大しており、東西の生産拠点を生かし、簡便性の高い即食商品を中心にさらに拡大していきます。
――物流の課題解消も進む。 大松 生産拠点を東西で分けることで物流のコスト削減効果はかなり大きくなります。倉吉工場は関西と九州の間に位置しており、関西、四国、九州エリアへの配送が可能。塩釜工場は北海道から中部エリアまでをカバーすることになります。居抜きのため、稼働開始まで約1年と短くて済みました。投資額は土地・建物を含めて14億円。認証については「鳥取県HACCP適合施設」認証や食品安全マネジメント協会の「JFS-B」認証を取得する予定です。
――次年度以降の増産計画は? 大松 塩釜工場で市販用冷食を約2600t生産していますが、生産キャパはほぼ限界。倉吉工場は1ラインで塩釜工場と同じ生産量まで拡大できます。ただ、そこまで増産するには稼働時間の延長や、従業員を増やす必要があります。早期に2600tまで持っていき、事業拡大を図りたい。倉吉工場には1ライン増設できるスペースが残っており、敷地内には建屋を増設する余裕もあります。
――商品開発も考えている? 大松 倉吉工場の生産品目は当面は既存製品の生産からスタートしますが、これまで生産していなかった畜肉商品を含めて新商品を開発する方針です。 鳥取県は水資源が豊富であり、多様な食材に恵まれた地域。地元食材を活用した地場産品の商品化も検討の余地があり、地場産業の発展に貢献していきます。
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\ 13,200(税込み) |
\ 4,400(税込み)
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\ 2,750(税込み)
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\ 2,640(税込み)
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