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今週の一本

●昨年の冷食国内生産数量2%増  御調陽光 (週刊冷食タイムス:26/04/21号)

1人当たり年間消費は過去最多

 (一社)日本冷凍食品協会が16日公表した2025年(1〜12月)の冷凍食品国内生産数量は2.4%増157万4172tと前年に引き続き増加した。これに冷凍野菜輸入量と調理冷凍食品輸入量を合計した国内消費量は3.6%増302万9325tと300万t台の大台に乗った。日本の総人口で割った1人当たりの年間消費量は1.0kg増の24.6kgと過去最多となった。金額ベースでも4.1%増1兆3614億円と増加した。
 
 国内生産金額(工場出荷額)は6.4%増8577億円と伸長し、過去最高を更新した。
 業務用は数量が1.9%増81万3787t、金額が3.1%増4119億円で、家庭用は数量が2.8%増76万385tで金額が9.6%増4458億円と業務用.家庭用ともに数量.金額が伸長した。
 業務用と家庭用の比率は数量ベースでそれぞれ51.7%、48.3%と3年連続で業務用が家庭用を上回る構図となった。一方で金額ベースでは業務用48.0%、家庭用52.0%と6年連続で家庭用が業務用を上回っている。

カツ、ピラフ、餃子大きく伸長

 大分類の品目別生産量は国内生産の9割を占める調理食品が2.8%増となった。菓子類が3.7%増で、畜産物が3.3%増と前年をクリアしたものの、農産物が2.2%減で、水産物が7.6%減少した。
 調理食品の品目で大きく増加したのがカツ(17.0%増)、ピラフ類(16.7%増)、餃子(13.0%増)。
 餃子はおいしさや、調理に手間がかからない点で利用頻度が増えたという消費者アンケートのデータからも好調要因がうかがえる。
 一方で、炒飯(10.6%減)、中華めん(1.9%減)、鶏唐揚げ(7.3%減)は減少した。
 中華めんは各社が監修品を積極的に投入していることから金額ベースでは伸長したものの、単価の上昇や値上げが数量に響いた。
 鶏唐揚げは原料高騰による値上げが影響し、購買が減少した。
 小分類の品目別生産量では1位からうどん、コロッケ、餃子、炒飯、中華めんの順位に変動はなかった。カツとおにぎりが順位を上げたが、上位20品に新たにランクインした品目は見られなかった。
 今回から公表した「ワンプレート」は生産数量が2万tで生産金額が135億円だった。ただし企業によってチャーハンやピラフ類としてカウントするなど定義が異なることから、従来の小分類品目とは別枠で集計している。
 冷凍野菜輸入量は4.9%増122万4678tで、輸入額は0.9%増3343億円といずれも過去最高となった。
 輸入量が目立って増加したのはブロッコリー(19.6%増)、ポテト(6.1%増)、ほうれん草(5.9%増)。一方で減少したのはえだまめ(3.6%減)、いんげん(1.4%減)。
 主な輸入先のうち中国(8.0%増)、アメリカ(3.5%増)、エクアドル(22.8%増)は増加したが、ベルギー(17.5%減)とオランダ(19.9%減)は減少した。
 調理冷凍食品の輸入量は5.2%増23万475tと2年連続で増加したものの、金額は0.4%減1694億円と減少に転じた。業務用は数量増も金額が減少、家庭用は数量.金額ともに増加した。国別では中国とタイが数量.金額ともに増加した。
 業務用は4.9%増18万4681tで、家庭用は6.2%増4万5794tとなり、金額ベースでは業務用1.2%減1288億円で、家庭用は2.3%増406億円。
 冷食協の会員社のうち、輸入調理冷凍食品を取り扱っている33社を対象としていることから、日本全体の調理冷凍食品の輸入状況を示すものではない。

出倉専務「価格以上の価値に評価」

 出倉功一専務は「冷凍食品はコロナ禍の特需を経て調整局面から定着局面に移行している。家庭用は消費者アンケートの結果でも冷凍食品に対する懸念は減っており、物価高騰が進む中でも価格以上の価値を評価していただいたことが明らかになった。業務用はインバウンドの増加や調理現場の人手不足により、素材から半調理品に利用がシフトした。人口減少が進行しているが、1人当たりの消費量が伸長していることから26年以降の伸びも期待したい」と同日開いた会見で総括した。

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