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今週の一本

●ニチレイフーズ 秋の新商品 パーソナルユース商品拡充  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:25/07/15号)

世帯数の増加で市場は拡大

 ニチレイフーズは今秋の家庭用冷凍食品の新商品で、ワンプレートや冷凍麺、冷凍米飯カテゴリーのパーソナルユース(1人前規格)商品を充実させた。国内は当面、人口が減少する一方、世帯数が増加する。同社によると、パーソナルユース市場は2020年度の477億円に対し、昨年度が806億円と大幅に伸長しており、今後も伸長すると想定している。

「香ばし炒めの濃厚味噌ラーメン」
 「三ツ星プレート」シリーズで「回鍋肉&麻婆麺」、「鶏と肉団子の黒酢あん&ジャージャー麺」の中華2品を追加する。市場の構成比が4%と低い中華メニューで活性化を図る。
 「回鍋肉&麻婆麺」は炒めたパンチのある回鍋肉と、花椒が香る本格麻婆麺を組み合わせ、焼売を付けた。
 「鶏と肉団子の黒酢あん&ジャージャー麺」は鶏のから揚げと肉団子、彩り野菜をコクのある黒酢あんで絡め、本格ジャージャー麺とセットにした。
 「とろ〜り卵のハンバーグオムライス」、「日比谷松本楼監修ビーフシチュードリア」、「新橋亭監修直火で仕上げた天津飯(甘酢あん)」、「直火で仕上げた天津飯(醤油あん)」と、1人前規格のトレイ入り商品を充実させる。
 ビーフシチュードリアは店舗では食べられないオリジナル商品。天津飯は東西でし好が異なるため、販売エリアを分ける。
 麺類は「香ばし炒めの濃厚味噌ラーメン」と「和風だし香るカレーうどん」の2品。
 味噌ラーメンは水を入れて電子レンジ調理する。麺への水分移行が軽減できるメリットがあり、コシのある麺に仕上がるという。カレーうどんも既存品を、水を入れる仕様に変更して新商品として発売する。

電子レンジ調理で専門店の品質

 「電子レンジ調理で手軽に専門店品質が味わえる」をコンセプトにした「プリッと海老かつ」と「じゃが旨コロッケ」を新発売する。海老かつに使用するバナメイえびはニチレイフレッシュが調達する。じゃが旨コロッケは業務用で培った“粗砕き製法”でいもの固形感を残した。
 「プリッと海老かつ」はえび丸ごとと、粗く挽いたえびの2種類を使い、プリッとした食感とフワッとした食感が楽しめる設計。
 「じゃが旨コロッケ」は北海道十勝産じゃがいもを粗く砕くことで、ホクホクとした食感に仕上げた。見栄えと食感にこだわり、衣には目の粗い特製のパン粉を使用している。
 袋入り米飯は「W(ダブル)キムチ炒飯」を大幅リニューアルして「豚キムチ炒飯」として新発売する。工程を見直してパラパラ感をアップした。炒めたキムチと三元豚の肩ロース肉で、旨味と具材感が楽しめるように“味わいの最適化”を実践した。豆板醤、コチュジャン、XO醤の3種の醤で上質な辛味にする“辛さの最適化”も施した。
 今川焼には「とろける生チョコ仕立てプレミアム」を追加する。エクアドル産カカオ豆のカカオマスや、北海道産生クリームを使用している。4個入り。
 家庭用の新商品・リニューアル品は一部をのぞき9月1日発売する。

業務用にベースチャーハン

今秋のいち押し
「お店で炒めるベースチャーハン」
 ニチレイフーズの業務用の一押しは「お店で炒めるベースチャーハン」。素材から完成品までの間の加工度に幅を持たせた「加工度のグラデーション」をコンセプトの1つに掲げており、品位の標準化とオペレーションの単純化を図りながら、好きな具材で独自メニューに仕上げることができる“専門化”ニーズに応える。
 米は鶏ガラや干し貝柱を使用した自社製スープによる下味つき。フライパンを加熱して油を引き、卵を加え、冷凍状態のベースチャーハンを投入し、かき混ぜながら炒め、好みの具材・調味料を入れると独自メニューに仕上がる。1キログラム入り。フライパン調理専用。
 「香味炒めチャーハン」は新製法でジャーでの保管耐性を付与した。4時間程度は品質を保つという。
 春に発売した「とろ〜りクリームコロッケ(かに入り)」に続く第2弾「宮城県蔵王産ミルクのとろ〜りクリームコロッケ(えびのビスク風)」を新発売する。サクッとした食感が続く、独自の衣を開発した。
 過熱蒸気で加熱する「素材そのまま」シリーズに「スーパースイートコーン」、「ほうれん草」を加える。生鮮品に近い品質で仕上げているのが特徴。いずれも中国産。
 「究極の唐揚げ(むね)」は新製法で繊維感は維持しながら、喫食時に感じる肉汁量を約2倍にアップした。「食べた時にあまりジュワッと感じない」というユーザーの声に応えて改良した。配合が異なる調味液に、2度に分けて漬け込む製法で解消した。
 上位品の「ブロスハンバーグ100/120」は厚みを維持しながら、自然な丸みのある、手作り感のあるふっくらした形状に変更した。製造工程を見直して肉汁量もアップした。上部のふくらみ部分に肉汁の層を作り、ナイフを入れた時に天面から肉汁が溢れ出るように改良した。
 業務用は一部をのぞき9月1日発売する。

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