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今週の一本

●低価格問題続いた05年 来年こそは業界あげて価格是正を 
佐田秀剛
(週刊冷食タイムス:05/12/20号)

年末を迎えた。今年も冷食業界は想定内外のことを含めて、いろいろな事が起きたが、年末になり大手量販店の割引販売の話ばかりで終わってしまうかたちになり、来年への課題を持ち越してしまった印象が残る。

 冷食が利用される新業態としては九九ショップの台頭やそれに対抗したCVS新業態、食品の扱いが急激に増加したドラッグストアやホームセンター、急成長を続ける業務用スーパーなどで幅広い販路を見出したが、いずれの業態も冷食は低価格販売され、荒利は薄い。市販用市場は常に「低価格」、「割引販売」、「低収益」に悩まされてきたが、〇五年も解決に至らなかった。それだけに〇六年は業界をあげて是正への動きに努めていかなくてはいけない。

 しかし、小売市場は競争の激化で各社とも既存店ベース売上げが苦戦しているため、価格是正がしにくいのも現実だ。これは業務用冷食の市場にも言えることで、原材料や包装資材が高騰しているものの、外食市場環境が悪く末端市場価格に転嫁しにくい状況が続いている。

 円安や原油価格の高騰による影響は大きく、来年は取引先にしっかりと理解していただくことも必要になるだろう。どの食品においても少子高齢化などの人口構成の変化の影響で高品質品と低価格品の二極化が進んでいる。予約おせちでも四人前三千円のものがあるかと思えば、高級料亭の協力を得た二万円以上するものも人気を呼んでいる。

 冷食は他の食品に比べてまだ二極化の展開に入っていないと言える。ここ数年で高品質品の品揃えは増えたが、消費者から高い認知を受けている商品は、まだまだ少ない。

 スーパーの食品売場で最も近代的生産ラインを必要とする冷食は、もっともランニングコストを必要として、最も温度管理が重要とされるものだ。だからこそ、来年こそはその価値を正確に訴求し、コスト増にも負けない産業に成長してほしい。


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