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今週の一本

●冷食売場づくり     去石誠一
(週刊冷食タイムス:06/02/28号)

「旭山動物園」の成功に学べ

スーパーの冷凍食品売場に人だかりが出来ている場合、まず間違いなく割引きセールを実施している。それも二割や三割ではなく、四割、五割引きの時に限られる。安売り以外に訴える「華」がないのが現実だ。

 北海道旭川市の旭山動物園が動物たちの見せ方を工夫して大成功を収めていることは様々なメディアを通じて知られている。檻に閉じ込めるだけではなく、動物本来の動きをできるだけ自然に見せる展示が多くの来場者の心を捉えたのが成功の要因と言われる。

 極端な言い方をすれば、どこの動物園も同じような動物を同じように見せてきた。違いといえば、人気の高い動物を展示できるか否か。いわゆる「客寄せパンダ」がいるかどうかぐらいだった。

 これでは、全国にチェーン展開する大手量販店のごとく、動物園としての品揃えはほぼ一律だ。

 旭山動物園では白熊が人工池に飛び込む迫力あるシーンを池の側面から見せ、アザラシーが円柱の水槽を上へ下へと泳ぐさまを間近に見せる。

 普段の生活では絶対に見ることのできない違いのある世界だからこそ、そこに大きな感動が生まれる。

 旭山動物園のような刺激的な冷凍食品売場は作れないものか、と常々感じている。実際、セルフの売場で得られる情報は限られる。単品でみれぱ華やかなパッケージであったとしても、多数並ぶ中では自然と埋没してしまう。

 料理例はパッケージの中の小さな写真一枚のみ。しかも試食品がないので味のイメージがつかみ難い。これでは良さを知っている人にしか買ってもらえない。

 具体的に「新しい売場」のイメージをあげるのは難しいが、価格だけで来店客を惹き付けるのはそろそろ限界だろう。入園料が激安だから人気がある、という動物園は聞かない。「売ってナンポ」の経済学を一旦捨て「私(たち)が提案する売場」の出現を心待ちにしたいもの。


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