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今週の一本

●サンマルコが日本冷食を買収冷食100億円と道内トップ規模に  去石 誠一
(週刊冷食タイムス:06/03/28号)

1〜2年後、サンマルコに合併 

 北海道に本社を置く冷凍食品メーカー、サンマルコ食品(札幌市、藤井幸一社長)は、エバラ食品工業の100%出資子会社、日本冷食(網走郡、田中正行社長)を買収し、子会社化することを二十四日明らかにした。これによりサンマルコ食品の売上高は約百億円となり、北海道の冷凍食品業界でトップクラスに躍り出る。

 サンマルコとエバラは二十七日付で売買契約を締結した。サンマルコが日本冷食の発行済株式五十九万八千株を二億千六百万円で取得し、四月一日付で子会社化。サンマルコの藤井社長が日本冷食の社長を兼務、田中社長は相談役として当面残る予定。サンマルコは日本冷食が抱える負債も継承し、「一〜二年後にサンマルコ食品に合併する」(藤井社長)方針。

 両社の平成十七年三月期売上高は、サンマルコ五十六億二千四百万円、日本冷食四十四億四千百万円。両社ともコロッケを主体とする冷凍食品メーカーだが、「日本冷食が得意とするクリームコロッケ類を中心にして、当社の電子レンジコロッケのラインを日本冷食に移す」(藤井社長)意向。日本冷食はコロッケの他、グラタンや春巻などの調理冷凍食品も生産している。

 藤井社長は今回の買収について大要次の通り語っている。
 「エバラから買収の打診があったのは昨年十二月下旬のことで、当社で具体的な検討を開始したのは今年一月に入ってから。今回の買収話が出る以前から、当社では量産できないクリームコロッケで業務提携できないか日本冷食と話をしていた。その意味では、工場長や開発・品質管理担当者レベルの交流はあった。売上高の規模を追求するわけではないが、当社にとっても飛躍のチャンスになると捉えた」。

 一方、エバラ食品工業は二十四日開催の取締役会で日本冷食の全株式をサンマルコ食品に譲渡することを決議した。同社では譲渡理由を大要次の通り説明している。
 「当社は昭和五十六年十月に冷凍食品の製造販売を行う日本冷食の株式を取得し、冷凍食品事業を展開してきた。昨今の冷凍食品業界、特にОEM生産を取り巻く環境は、低コストの海外製品との競合などで必ずしも順調とは言えず、受注減や固定費の増加で当初予定から乖離した経営が続いていた。
 当社はグループ経営の視点から製品開発と営業の両面を中心に積極的な支援を行い、業績の安定化・拡大化に全力で取り組んできたが、冷凍食品事業を継続・発展させるためのコストは増大せざるを得ない。
 そこで、これ以上の経営資源の分散を避け、冷凍食品事業継続・発展に必要なコストを、既存事業の収益拡大、またより有望な事業展開へ振り向けていくことこそが、グループの中長期的な発展や企業価値の向上に資する選択であるとの結論に至った」。

 エバラ食品は日本冷食に総額八億円の短期貸付金があり、このうち三億九千万円を債権放棄。残る貸付金は今年四月末を返済期日とする。また日本冷食は従業員に対する退職一時金を支払う予定。その結果、エバラの今三月期連結決算で関係会社株式売却損一億三千八百万円、退職金一億七千九百万円、関係会社債権放棄損三億九千万円、合計五億二千八百万円の特別損失を見込んでいる。


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