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今週の一本

●サバ戦線異常あり
(週刊水産タイムス:06/10/23号)

太平洋サバ、来年は低調の予想も
八戸加工業者は国産へのシフト

 ノルウェーサバの新物搬入が本格シーズンに入ったが、国産サバの豊漁が続いてきたことから加工筋では一部で国産サバへのシフトが見られるものの、「ノルウェー新物の値段次第」とする構えもある。国産サバに比べて高値で手当てした前シーズンのノルウェー物の在庫と、新物の価格、さらに国産サバの今後の水揚状況をにらみつつ、今後の対応を迫られそうだ。

 三陸沖を中心としたサバの豊漁が続く中で、しめサバなどを製造する八戸地区の加工業者も価格差の大きいノルウェー産原料から、500g前後の脂ののった国産サバを原料の主体にシフトする動きが強まっている。

 7月から現在まで、八戸や石巻沖を中心に400〜500g前後のサバの水揚げが順調に進んでいる。「1回の漁で4000〜5000tは獲れる」と、前浜原料への不安感は全くない。多い時には7000〜8000tの水揚げになるため、3000tを超えた場合は24時間の休漁措置がとられているほど。そんな中、浜値は30〜50円前後と安値で推移。加工原料向けの冷凍サバは4/5サイズで120〜130円前後となっている。

 昨年(約53万t)も豊漁だったが、型は300〜400g中心とやや小ぶり。今年は型も大きく使いやすいサイズで、脂ののりもいい。「昨年以上に国産サバの比率を増やす加工業者は増えるだろう」と加工業者は口を揃える。

 ノルウェーサバは昨年4/6サイズで350円と高騰した。それに比べ、今年の価格は浜値からの推測で250〜270円。国産原料との価格差は大きい。
昨年国産原料を6割に増やした加工業者は「今年ノルウェー産が4割を切る可能性は大きい。しかし、ノルウェー産にこだわるユーザーも多いので、サイズを落とすなどして価格に対応する」と話す。冷凍原料を販売する冷蔵業者は「9月後半から引き合いが強まり始めた。国産サバへの馴染みが薄い加工業者もいるがシフトは進むだろう。しめサバは国産で、フィレはノルウェー産と使い分ける業者もいる」という。

量販店 ノルウェーは定番、国産で特売

 これまでは価格の安定やサイズの均一化、脂の乗りの良さなどからノルウェー産を主体に扱ってきた量販店でも、最近は安くなった国産サバに着目。もともと根強い消費者の“国産”志向も踏まえ、ノルウェーサバと国産サバの販売バランスを考えるようになっており、国産が特に安く入った場合には「国産で特売、定番はノルウェー」という対応を見せるところも出てきた。

 漁業情報サービスセンターによれば、今年7〜9月の北海道、三陸沖のサバ水揚げは昨年同時期に比べ133%増の15万2000t。2年魚である04年生まれのサバ資源が卓越年級群(魚体は30〜34cm)がまとまったためだが、04年魚も資源が少なくなっていることや、05年生まれがあまり見受けられないことから、今後の太平洋のサバ漁獲は減少傾向と見られている。

 今年のサバ水揚げは1〜2月は前年を上回ったが、3〜6月はペースダウン。7月以降は再び前年を上回っている。

 昨年は10〜12月の水揚げが20万tを超え、年間(52万8500t)の4割近くを占めた。04年生まれの卓越年級群が主体であり、すでに05年生まれも少なくなっていることから、今年の10〜12月は前年同期のような水揚げにはならないと見られる。沖でまとまった漁獲があると、魚群がバラけてしまい、次のまとまった魚群が発見できないなど、漁獲が続かなくなるという。

 2年魚となった04年級群が大きくなったことから、商品サイズにマッチしているが、この好漁は持続せず、今後は04年以前のように小型が中心となり、西日本地区を含めた年間の水揚量は20〜30万tペースに戻ると見られている。

 04年生まれ群に続く05年生まれ群の資源が多い場合は、サンマの棒受け網に混獲されるが、今年のサンマ漁では05年生まれのマサバは見られず、資源量は低いとされる。


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