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今週の一本

●早めに打った再編がいま生きる 大水 清水元一社長  越川 宏昭(週刊水産タイムス:07/3/12号)

市場の環境さらに悪化
難しい荷受会社の舵取り

 

 大阪市中央卸売市場の荷受会社、大水の清水元一社長は社長在任23年間、齢83歳にして尚矍鑠(かくしゃく)として経営への情熱を燃やす。「卸売市場の環境はさらに悪くなる。現状の洞察力と迅速な決断が必要であり、サラリーマン経営者では務まらない時代だ」が持論。持ち前の決断力と推進力で難局の打開をめざす。          

――今期は上期に減収減益、通期見通しも当初予想を下方修正した。

清水元一社長 経営破たんした共和水産の再建問題は山陰合同銀行、日本水産らで再建することになった。取引関係にあった当社の影響も軽微ではなかったが、難しい山を乗り越えたので、これからはよくなる。ただ今期は無理、来期にはよくなる。

――社長職も23年の長きにわたるが。

清水 社長に就任した頃から関係荷受会社の統合をやらなければと早く手を打った。今頃手を打つのでは後手になるに決まっている。

――魚の消費は増えない。少子高齢化社会にどうやったらいいのか。

清水 日本人は魚食民族だといわれるが、決して魚食民族ではない。貧乏の時代にたまたま魚があったから魚を食べただけの話で、今は豊かになって何でも食べるので雑食民族といったほうが当たっている。魚はそのひとつに過ぎず、過大な期待をすべきではない。

――魚食文化の継承が途絶えるのでは。魚のプロして市場が魚食促進のけん引役にならないと。

清水 この頃は女性が料理をしなくなったね。まして魚の調理などしないし、知識もない。魚食普及の活動は必要だと思うが、さりとて荷受会社だけが頑張ってもたいしたことはできない。

――もっと大きな組織、力でやらないといけないと。

清水 その通りだが、我々はそれどころではないよ。市場はまだまだ悪くなると思う。東京の市場は頑張っているようだが、今の一極集中の状態からいっても東京の荷受各社は今の倍以上よくなってもいいはず。

――関西は地盤沈下だという声も聞くが。

清水 確かに地盤沈下だと思うが、もっと悪くなることを覚悟しないといけない。そういう中で当社は上期に減収減益、下期は盛り返すものの本当によくなるのは来期からとみている。

――マルハとニチロの経営統合が話題だ。荷受事業の関係ではマルハグループとOUGの業務提携が凍結されたのも話題になっている。

清水 複雑にからみあっている市場荷受の現状を直視して根本的に改革するのはサラリーマン社長では難しい。現状を熟知して的確な決断ができるかどうかが鍵になる。

――海外での投資などが評価され古巣の日本水産の株が上がっている。

清水 日本水産を高く評価する声があるが、本当にいい状態なのかどうかまだ分からない。ただ、世界の同業他社に比べても優れたものをもつ会社だけに、海外の投資ファンドなどがいつM&A(合併・買収)を仕掛けてきてもおかしくない。いつどうなるか分からないが、日水には頑張ってほしいと考えている。


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