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今週の一本

●原料高騰のカツオ節 井出 万寿男(週刊水産タイムス:07/07/23号)

値上げできないなら「自主休業」
注目される本場・枕崎の「決断」

 鹿児島県枕崎市のカツオ節メーカー67社で組織する枕崎水産加工組合が、原料価格の高騰を理由に15日から1週間の自主休業に踏み切った。

 海まき船で枕崎漁港に水揚げされる原料カツオの価格は平成12年の60円(キロ当たり)から3倍近くに跳ね上がったものの、流通・小売業界への価格転嫁が認められず、コストアップが経営を圧迫。「ギリギリまで努力を続けてきたが、もはや限界。採算割れしてまで生産するほどの余裕はない」(西村協組合長)と判断したためだ。
 生産をストップすれば当然、収入は途絶える。にもかかわらず「断腸の思い」で休業を断行したのは「我々の決意を示し、ここまで追い込まれた状況を流通・小売業者、消費者に理解してもらいたかった」からにほかならない。
 蒲鉾や缶詰、冷凍食品でも事情は同じ。世界的な水産物需要の拡大で原料価格が高騰を続け、海外に買い負けるような事態に追い込まれる一方で、とても適正価格とはいえないような「100円均一」や「半額セール」が量販店で常態化している。

 価格を最大限に左右すべきはずの原料事情より、価格設定で主導権を握る量販店側の思惑が優先されるという現実に、枕崎が身を切って一石を投じたといえなくもない。
 今や水産物の価値が世界中で高まっている時代。枕崎の今回の「決断」は食品業界全体から見れば、ごく一部の話と思われがちだが、投げかけられたテーマは極めて大きいように思える。

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