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この人に聞きたい:第27回(週刊水産タイムス:05/12/19号)

国内外で水産事業強化

ニチロ 常務 重田 親司 氏

ニチロの重田親司常務は水産事業の現状と今後の取り組みについて次のように語った。

「上期の水産物取り扱い状況はまずまずだったが、10月以降がよくない。特に『鮭のニチロ』として注力しているサケ・マス関係では、得意とするアラスカ天然ベニが品質に見合った価格となっていない。荷動きが足踏みしている状態。下期に期待していたカニも元気を取り戻さないまま、ここまで来てしまった。ただ、タラバは比較的順調。缶詰用に100t、一般向けに400tの計500tを手当てし、年内には売り切る予定」

 「インドネシアの合弁事業による天然エビの販売は手応えを感じている。マーケットの評価が高まっており、魚価も安定している。年間で約1100tの扱い。ネーミングしてブランド化することも検討している。ただ、燃油代が通常に比べ3倍近くに上がっており、漁業コストをかなり圧迫している。好調な漁獲とルピアの為替相場に助けられているのが現状だ」

 「白身魚のフィレーシフトに見られるように、欧米、中国による買い付けが活発化している。日本が買い負けするケースも珍しくなく、水産素材の販売だけでは利益を出せないし、この傾向は今後も強まる」

 「こうした世界的な動向を踏まえて、水産事業を強化していくために国内・国外での対応が急務となっている、国内においては荷受、加工業者、水産問屋・商社などの既存の販売ルートに加え、業務用食品問屋、外食産業、量販店へのアプローチをさらに強めていく。もちろん従来の荷受・加工業者・水産問屋を減らすつもりはない。ただ、自社加工で付加価値を高め、利益率のアップを図り、より魅力的な商品で新たな販売ルートを構築しなければならない。来年4月1日にはこうした動きに対応できる組織改正を行う予定」

 「海外では北米のピーターパンシーフーズが今期好調。北米関係を強化するのもニチロらしさを鮮明にすると思うが、欧州、中国にも積極的に取り組んでいきたい。欧州はロンドン事務所のスタッフを増員したが、今後の動向次第では新たな拠点づくりもあり得る。海外戦略は1年遅れた。2006年は国内対応に加えて、ニチロの水産事業における海外戦略を本格化する年と考えており、M&Aも慎重かつ前向きに行うことになるだろう」

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