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この人に聞きたい:第39回
(週刊水産タイムス:06/04/10号)

日水「新TGL」スタート

日本水産(株) 代表取締役社長 垣添 直也 氏  

垣添社長「次の百年の基礎を固める」

これまでの総括 NCR計画、TGL計画とも共通しているのは利益が未達だったこと。単体が足を引っ張ったが、グローバルに見れば大きく進展した面もあった。TGLの達成度は自己採点で60点。落第でも二重丸でもないが、@世界の漁業資源へのアクセス強化A日本EEZ内漁業・養殖業に足がかりB世界市場・顧客への影響力強化――などが大きな成果。投資額は1100億円。

 新計画の概念 「True Global Links」「True Global Leader」が新計画の略。世界的な水産物の需要拡大、食を通じた健康志向、安全への関心の高まりなどに対応するため、「水産物のグローバルサプライチェーンの構築」「品質やコスト、研究開発とマーケティングの重視」などを基本方針に掲げた。前半3年は経営構造・事業構造の高収益化、後半3年は成果獲得と「2つのTGL」の達成に努める。投資金額は1500億円〜1700億円。

 2011年までの取り組み 「資源から食卓まで、ニッスイ及びニッスイと志を同じくするもので完結したい」というのが我々の目指す一貫事業。単体、連結、また必ずしも資本での支配を前提としないグローバルリンクスによるシナジーを創出し、グループの力を強化・拡大する。2011年の連結売上高目標は6000億円、営業利益300億円、営業利益率5・0%に設定。

 8つの戦略 @R&DA資源生産B加工生産C品質保証DマーケティングEロジスティクスF業務革新Gグループ経営――の8つの主要戦略をまとめた。水産では資源の持続性と有効利用に配慮しつつ、資源アクセス力を高めるのがポイントの一つ。バイオ生産技術の確立も図る。

 事業構造のイメージ スリミなど一貫事業収支をグローバルに把握し、最適なプロダクト・マーケットミックスによる収益の最大化を図る。養殖も高度化で収益力をアップさせる。新設した食品機能科学研究所が他の研究機関とも連携、天然魚油から様々な加工向け素材を抽出するなど機能性素材事業も拡大したい。

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