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この人に聞きたい:第65回
(週刊冷食タイムス:06/10/24号)

自信ある凍菜をベトナムから供給

オリエンタルライオン社 董事長兼総経理 顔 光輝 氏
プロフィール:(Yen Kuang Hui)
台湾の膨湖列島出身。ガッツある46歳。酒豪で、豪放磊落。繊細な一面も。

自社圃場化で「安心」確立

 ベトナムで冷凍野菜に取り組む台湾資本のオリエンタルライオン社(ラム・ドン県)は、自社圃場づくりを進めている。「品質に自信が持てる冷凍野菜を供給するため」(顔光輝董事長兼総経理)だ。技術面でもサポートするノースイをパートナーに、顔氏の挑戦は続く。

――なぜベトナムだったのか。

 台湾から中国大陸へ渡るためには、台北から上海経由で産地に飛ばなければなりません。しかし台湾からベトナムまで3時間、日本へも3時間の好立地であったのも理由のひとつです。台湾は「台風の通り道」で、毎年のように農産物に被害がでます。ですから台風で被害のあった時には、ベトナムからフレッシュで枝豆を緊急輸出しています。

――メイン商材は。

 枝豆、ほうれん草、さつまいもがメイン。工場は04年9月から稼働し05年実績でほうれん草2000t、枝豆500t。今年はほうれん草が残留農薬問題で一時輸出がストップしたこともあり、1〜5月実績は1000t。枝豆の種子は台湾が開発した「高原一号」で、糖度が15〜18%と甘みが強く、500g当たり110〜130粒と大粒なのが特徴。枝豆は標高1000m、ほうれん草は標高1500mの場所で栽培しています。

――ポジリス制度の対応策は?

 これまでは周辺農家と契約栽培してきましたが、今春、資本金を350万ドルから約500万ドルに増資して、自社圃場化を進めています。いくら自社で農薬・肥料を管理していても、他の畑からの農薬飛散(ドリフト)は防げません。将来の増産に対応するため、近隣の山林を伐採して150〜160haのまとまった畑づくりにも取り組む予定です。

――ベトナムの魅力は?

 栽培地の標高が高く昼夜の寒暖差が大きいため、野菜本来の甘みが強くおいしくなるのです。さつまいもは澱粉質が高く、ホクホクしたおいしい原料が収穫できます。中国と比べても、まだベトナムの方が人件費は安いですし。

――食品関係の仕事は初めて?

 私は台湾の膨湖列島出身。幼い頃に両親を亡くし、小学生の頃から四人兄弟の面倒をみて、大きくなると漁業に携わりました。その後、P&G社の代理店や、ブラウンの総代理店、バッテリー関係などの仕事で成功。当初ベトナムは投資するだけの考えでしたが、前任者が退職、昨年からベトナムに来ました。

――単身で?

 実は、家族と一緒にニュージーランドに移民する計画で、周囲からは「何故いまさらベトナムで苦労するのか」と責められました。ですが、投資した以上はなんとしても事業を軌道に乗せたい。来た当初は、満天の星空を台湾に向けて飛ぶ飛行機を眺めては涙を流したものです。

 

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