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この人に聞きたい:第76回
(週刊冷食タイムス:07/1/23号)

本場米国の売場で大豆製品挑戦

不二製油(株) 蛋白食品事業部長 久野 陽一 氏
プロフィール:(くの・よういち)石油会社のエンジニアから縁あって35歳で同社に転じ、油脂の技術・製造畑が長い。蛋白食品生産部長から平成16年4月蛋白食品事業部長に昇格。昭和25年大阪生まれ、名大工学部卒。


中国やタイで作った冷食を日本、アジアや欧州で販売するケースはあるが、“本場”米国に乗り込むところはなかった。不二製油は中国で生産し、米国の大手スーパーの冷食売場で販売する新しいビジネスモデルに挑戦している。業績も大きく改善した。何がどう変わったのか。

――米国で販売、きっかけは? 

久野 健康意識が高い米国では大豆の成人病予防効果が広く知られており、大豆製品が大人気です。その動きは把握していたが、中国で生産体制が整い、「枝豆シューマイ」という製品もできたので、本気で売ってみようと、昨年秋から取り組みを始めました。元々は調査会社として設立した「ソヤ・ファームUSA」という現地会社を使い、営業展開していますが、既に大手スーパーのクローガー(ラルフス)、トレーダージョーズの冷食売場で販売しています。

――大豆の健康機能はFDA(食品医薬品局)が公式に認めた。

久野 たまたま当社が大豆加工品を手掛け、中国に工場を整備し、しかも米国で市場が沸いている、という幸運が重なったからでもあるが、事業としてはまったく新しい取り組み。しかもやるのなら大手のスーパーで、と当初から考えてました。

――日系市場ではない、と?

久野 そう、日本のメーカーが米国の日系小売店や日本レストランに売るのはこれまでにあり、あまり成功していない。バリバリの米国式スーパーで認められたらホンモノ。米国のスーパー店頭で評価されたらうれしいでしょう。反応を見ながら西から東に広げますが、悪くない、潜在需要も相当ある、と現状で感じてます。当社だからできたというビジネスモデルを成功させたいですね。

――業績を一気に好転させた。

久野 上期は市販用7.6%増、業務用5.8%増で計6.4%増。上期だけで利益は2億円改善しました。前期の大苦戦に比べると様変わりです。収益改善の宿題を抱えていましたが、事業体質を効率化するため事業部を神戸から東京に移し、稼働率改善、あるいはスリムな体質作りを進めてきました。その成果がここにきて数字に表れたのではないか、と思います。下期も引き続き販売は順調です。食物繊維強化の「ファイタス」シリーズが差別化商品として、徐々ながらも着実に広がり続け、貢献しています。

――新年度の計画は?

久野 2年間の体質強化で相当足腰の強い事業になってきました。そこで来期は、工場稼働率を飛躍的にアップして収益確保を図ります。関係全部門のレベルアップも課題。それにより国内も、中国内販も米国も、大きく伸ばしたいと考えてます。

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