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業界交差点

この人に聞きたい:第84回
(週刊冷食タイムス:07/3/20号)

輸出環境は一段と厳しく

龍大食品集団有限公司 総経理(社長) 宮 明杰 氏

プロフィール:(Gong Ming Jie)入社前に日本で語学と貿易実務を学び、副社長を経て平成14年から現職。昭和37年9月生まれ。今春、長女が日本の大学生に。

ハム・ソーと食用油で内販強化

 龍大食品集団(中国山東省莱陽市)の宮明杰総経理は「07年の対日輸出は一段と厳しくなる」と予測する。そこで力を入れているのが中国内販。ハム・ソー中心の畜肉加工と、食用油が二本柱。事業戦略を聞いた。

――対日輸出主体の冷凍食品工場は運営が難しくなっている。

 中国人民元の切り上げに加えて、毎年10%前後上昇している人件費や原材料の値上がりなどコストアップ要因しか見えない。製品を受け入れる日本側も円安ドル高の為替レートで厳しいのは明白だが、末端の製品価格になかなか転嫁できないのが現実。

――グループの06年実績と07年の計画は?

 06年(1〜12月)売上高は前年比28%増の33億3000万人民元(約532億8000万円、1人民元16円換算)と順調に伸びた。輸出高も25%増と好調で2億ドル(約234億円、1ドル117円換算)の大台を突破した。07年の輸出は10%増を目標に掲げているが、実際は横ばいか微増と見ている。楽観はできない状況だ。

――対日輸出中心の事業はどこも厳しい。やはり内販の強化か。

 当社は対日輸出で成長してきた企業。これからも対日で勝負することに変わりはない。とはいえ、今後の成長を考えれば内販事業の強化は不可欠。ここ数年は、龍大ブランド商品の育成に取り組んでいる。ハム・ソーや精肉を中心に新規販売ルートの開拓を進めている。山東省を中心に自営の小売店を750店展開、今年は1100店まで広げる計画。昨年12月に稼働したト畜場を含めて、工場は最大24時間動かし、処理する豚は日産3000頭まで拡大した。それでも生産能力は既に一杯。今年8月には新工場が完成し、一日当り4000〜6000頭の豚を処理できる体制となる。

――新規事業として糧油食品(食用油と春雨)にも取り組んでいるが。

 当社の春雨は品質の高さが評価され、輸出だけではなく国内販売も好調です。中国は食用油の生産キャパが不足している状態。そこで100%出資の新会社を立ち上げ、年間10万t能力の食用油工場を新設中で、今年8月の稼働を予定している。ハム・ソーなどの肉類と、今年は食用油の二本柱で、内販は前年比で50〜80%伸ばしていく。そのため内販の営業スタッフを250名体制まで拡充している。

――龍大グループ最大の強みは世界レベルの品質管理だが。

 過去20年間にわたり日本の品質管理技術を学び、ノウハウとして蓄積してきた結果だ。ただし中国マーケットを振り返った時には、残念ながらまだ強力な「武器」にはならない。まだまだ価格面での中日格差が大きいためだ。将来に向けて、総合食品メーカーとして勝ち残っていくには「マーケティング力」を高め、「商品開発力」を磨き、「ブランド」を育成することが重要だと考える。これを進めるのが私の役割だ。

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