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この人に聞きたい:第92回
(週刊冷食タイムス:07/05/22号)

後継社長は「業績」が決定打

(株)ニチレイ 代表取締役社長 浦野 光人 氏

プロフィール:(うらの・みつど)6年前社長に。財務体質を改善し、分社化を果たし、6月で会長に退く。名古屋出身、横浜市大経済地理卒、23年3月生、59歳。

フーズの基盤も固まった

 ニチレイフーズの社長を相馬義比古副社長に4月に委ね、持株会社ニチレイの社長は6月ニチレイロジグループ本社の村井利彰社長に任せて会長に就く。後継者の決定条件、6年間の経営評価等を語ってもらった。

――社長6年間の成果、評価を。

浦野 6年前、手島忠社長から大戸会長と私が経営を引き継ぎ、様々な取り組みを進めてきたが、財務体質を改善できたことは大きな成果だと思っています。特に投資を抑え、営業キャッシュフローを優先的に有利子負債の返済に充て、非効率資産の売却なども進めた結果、前3月期末の有利子負債は729億円となり、財務体質が最も悪化した98年3月末と比べ残高を3分の1に圧縮し健全な水準に改善できたと考えます。持株会社設立と事業分社により、経営スピードも速くなった。経常利益(173億円)、純利益(108億円)は過去最高を確保できた。今が経営のトップスピードにある、と判断し、大戸会長が退き、私は会長になることを決めました。

――後継社長に村井氏を決めた決定打は何?

浦野 村井は洞察力に優れ、沈着冷静な判断力がある。私の社長6年間のうち前半4年間は経営企画部長として力を発揮し、後半2年間はロジグループ本社社長として大幅な改革を断行し、成果を挙げてくれました。ロジグループはニチレイグループの事業分社に先立って分社し、大幅に組織変更したが、従業員の働き甲斐の問題も浮かび上がった。これに村井は対処し、モチベーションを逆に高めた。この2年間の結果を残した評価は高い。クール・ヘッド&ウォーム・ハートで人柄もいい。

――ニチレイフーズの社長をこれまで兼務し、今回譲ったのは?

浦野 ニチレイフーズはメーカーとして生産利益を出すことを優先し、分社を機に“5機能”の連携や工場稼働率向上などに取り組み、将来をにらんだ戦略に大きく舵を切ろうとしました。家庭用冷凍食品の販促経費の改善などもその一環です。分社と同時に大きな舵切りをしても良かったが、社長を兼務して2年間方向を見定め、利益改善などの形が表れてきたので、私は食品の素人でもあるし、ここで会長に退き、エースの相馬を登板させた。満を持して相馬が登場した、と捉えていいと思う。

――市販用冷食の大幅減収や水産の赤字もあるが、全体の財務体質は強くなり、満足できそう。

浦野 いやいやそんなゆとりはなし、毎日一生懸命でしたよ。問題は残しているが、ただ方向付けは出せた、と判断しています。

――冷凍食品を中心とする加工食品で営業利益を大幅改善した。

浦野 市販用冷食が減収で、CM広告費も増えたが、販促費の効率的使用、生産拠点再編等により、営業利益は10.3%増と大幅改善を果たすことができました。懸案の水産事業も前期に比べ13億円の利益改善を果たし、今期の黒字化に期待をつないだ。畜産は利益が109.9%増と回復したが、減収、食い足りなさがまだある。

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