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業界交差点

この人に聞きたい:第135回
(週刊冷食タイムス:08/03/25号)

本部長兼務で風通しよく

株式会社加ト吉 副社長  小林 一夫 氏

プロフィール:(こばやし・かずお)昭和52年JT入り。執行役員食品事業部長から加ト吉に。専務執行役員としてJTとの統合を推進。昭和28年3月兵庫生、東大法卒、55歳。

現場の声を商品に活かす

 金森哲治社長をトップとする新体制が昨年4月に発足以来、役員を含む大幅異動と組織改革を進めてきた加ト吉。推進役を務めた小林一夫氏が新・品質管理体制の確立を機に、加ト吉のいまとこれからを語った。

――中国産冷凍餃子事件と日清食品の統合離脱…と相次いだ。JTとの事業統合は本当にできるのか。

小林 JTはいま、中国産餃子事件の対応に専念しており、当社との事業統合準備作業は残念ながら停止状態。一段落したらなるべく早い時期に統合させる考え。従って時期は未定。JTの業務が通常に戻ってからとなります。JTと当社の事業統合という、当初計画とは違った形にはなるが、冷凍食品のカテゴリーでは明らかにNO.1。両社の事業統合によって、いま必要とされる安全安心品質の取り組みにも相当の経費投入が可能となり、機能強化が図れます。

――餃子事件の影響は?

小林 2月の市販用冷食は他社同様に30%減。業務用は外食、学校給食などで中国産、冷凍食品の扱いに大きな影響があるものの、惣菜は品揃え確保のためにむしろ需要増。3月は少し回復がみられ、持ち直しつつあるというところ。3月は悪くないですよ。

――3月13日の臨時株主総会で代表取締役副社長となり、営業本部長も兼務した。真意は?

小林 代表取締役を2名にしたのは経営体制強化のため。私が営業本部長を兼ねるのは、経営の中枢にいる私自身が営業を直接指揮することで、風通しを良くするため。営業部隊は現場の声を商品に迅速に反映させなければならないが、先の改組で開発と営業を分けたため、組織が少し重くなっていました。そこで全体責任を持つ私が本部長を兼ねることで顧客と商品、工場の連携、風通しを良くしたいと考えました。

――営業の基本スタンスは。

小林 “個人商店”からメーカーセールスに変わることを営業社員には求めています。加ト吉の営業は新撰組のように、個人としてはパワーがある。しかし組織対応に弱さがあった。そこで仕組みを変え、営業の評価制度も改めています。1年汗をかいて、今一度人事を見直し、再配置も考えます。

――多忙な副社長が本部長の業務を本当にこなせる?

小林 対外業務なども含め、できるところは私がやります。しかし経営全般の業務があり、副社長が兼務する本部長では風通しの点で現場に遠い。そこで営業統括部長に矢野収一(九州支社長)を抜擢し、私に成り代わって現場に入り、営業の生の声を伝えてもらう。同時に経営トップの考えを現場に浸透させる役割も担う。「売上げではないよ、利益確保だよ」と。

――国際本部を新設したが。

小林 中国に主力4工場+αを置いているが、日本からの制御では遠い。そこで現地に、品管とは別に管理機能を持つセンターを置く。こうした海外事業の上部組織が国際本部。また海外は生産だけでなく販売戦略も必要。M&A、人材確保も含め本腰を入れます。

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