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●猛暑で“氷”の売上げ伸長 　高橋尚徳 （週刊冷食タイムス：10/09/28号）

有力スーパー６〜８月

　冷食タイムス編集部がまとめた有力食品スーパーの６〜８月の冷凍食品売上げは、猛暑の影響で氷が大幅に伸長し、カテゴリー全体を押し上げた。一方で、日本チェーンストア協会の８月の販売統計では冷凍食品が不調となっており、アイスクリーム売場を拡大したことによる伸び悩みがあったと思われる。

　ある製氷会社の７〜９月（見込み分を含む）の氷の売上げは金額ベースで８０％増と倍増に近い勢いを見せている。
　大手メーカーは１９９０年、９４年、２００４年の猛暑のたびに生産体制を強化してきたため、欠品はしなかったが、中小メーカーの一部で生産が追いつかなくなったケースがあった模様。
　氷は１〜1.1kgサイズがスーパーの売れ筋だが、２kgタイプも伸びているという。ある大手スーパーのデイリー商品部長は「２kgサイズにそれほどお買得感があるわけではないが、伸びている。おそらく７００ｇ程度をすぐに使い、残りを冷凍庫に保管しているのでは。氷は利益率が高いため、夏場だけでなく、通年商材としてしっかり売り込んでいきたい」と語っている。
　氷以外では、味の素冷凍食品「ギョーザ」を中心に中華カテゴリーが堅調。米飯は販売ボリュームが大きく、売上げの上位品目に名を連ねているが、前年比では苦戦している。
　冷凍野菜も苦戦が続いているが、枝豆の伸びが全体を底上げした。

有力スーパー６〜８月の売上げベスト10

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