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今週の一本

●マルハニチロ食品坂井社長が「復興宣言」  井出万寿男 (週刊水産タイムス:11/07/18号)

年内に90%生産回復

坂井道郎社長
 マルハニチロ食品(東京・豊洲)の坂井道郎社長は13日、同社で開いた秋季新商品発表会で「東日本震災で甚大な被害を受けた生産体制も7割まで回復した。年内には9割まで復興できる見込み。九州や広島などに生産を移管した石巻工場の主要冷凍食品(白身&タルタルソース、いか天ぷらなど)も棚に並ぶようになり、その石巻工場も規模は縮小するが8月8日に再開する見込み。3月11日以降の懸命な努力の末に、ようやくメドが立った。今日(13日)を、“マルハニチロ食品の復興の日”としたい」と語った。
 マルハニチログループでは震災の影響を踏まえ、今年度の売上げ計画を再度練り直し、食品セグメントは売上高2812億円(当初計画比53億円減)、営業利益93億円(当初計画比17億円減)を設定した。
 ただ、震災で被災した仙台工場や協力会社のゼライス(宮城県多賀城市)が生産を開始。ちくわやゼライスが生産する商品を「復興商品」として、パッケージに「がんばろう東北 がんばろう日本」のロゴを入れて販売している。

「ぶり中骨」など秋の新商品53品

 こうした状況下で行った秋季新商品発表会では53品(売上げ計画42億円)、改良品15品(同82億円)を提案。
 開発テーマは「食べておいしい、だからしあわせ。毎日の食生活に、楽しい時間と空間を演出します」。
 缶詰、ねり製品など市販用常温食品は震災で見直された価値を提案。マルハニチロ水産の養殖ブリ「ブリ吉」を使った缶詰「ぶり中骨」や、魚肉ソーセージはどこからでも簡単に開けられる「くるんパック」商品を強化した。
 市販用冷食は「たっぷりまぐろのおさかなハンバーグ」、業務用冷凍食品は“NEW茶あらい骨なし”シリーズで「ころ鯛」、「アラスカアブラカレイ」など新たな魚種で商品開発した。

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