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今週の一本

●新市場協議会、豊洲市場の施設計画承認  松田陽平 (週刊水産タイムス:12/12/03号)

民間の「千客万来施設」も

都が26年度の開場を目指す
豊洲新市場の完成予想図
 第14回新市場建設協議会(会長=塚本直之中央卸売市場長)が11月27日開催され、豊洲新市場建設工事施設計画の概要が明らかになった。土壌汚染対策工事を来年3月までに終わらせ、今年度中に6街区の水産仲卸売場棟に着工。平成26年度中の新市場開場をめざす。5・6街区の一部に民間事業者が運営する「千客万来施設」を整備する方針も示され、新市場施設計画とともに承認された。

 豊洲新市場のコンセプトは(1)食の安全安心の確保(閉鎖型施設による温度管理など)(2)効率的な物流の実現(3)多様なニーズへの対応(加工パッケージ施設や転配送センターなどの設置でハブ機能を強化)(4)環境への配慮(太陽光発電の導入や緑化による環境負荷低減)(5)にぎわいの創出など街づくりへの貢献(千客万来施設の整備)――の5つ。

 全体の敷地面積は約40.7万m²。1日あたりの市場取扱量は水産物部2300t、青果部1300tを想定。6街区の水産仲卸売場棟は5階建て。水産仲卸売場のほか、関連飲食・物販店舗などが配置される。屋上は緑化広場。

 7街区の水産卸売場棟は5階建て、管理施設棟は6階建て。水産卸売場棟には水産卸売場のほか、卸事務所や見学者通路、加工パッケージ施設、転配送センターが置かれる予定。屋上には太陽光パネルを設置。

 5街区の青果棟は3階建て。屋上には太陽光パネルを設置する。冷蔵庫棟(6・7街区)や加工パッケージ棟(6街区)も整備する。

 5街区東側・6街区西側の一部に整備される予定の千客万来施設(敷地面積約1.7万m²)については、事業用定期借地権方式(事業期間30年)を利用した民間事業者による施設整備・運営を行う。公募型プロポーザル方式により事業者を選定する。同施設により、活気やにぎわいを創出し、豊洲市場と市場関係者の活性化、街づくりに貢献するのがねらい。

 多種多様な飲食・物販店舗の展開やイベントによる食関連の情報発信、国内外の観光客をひきつけるような施設整備を民間に委託する。来年3月頃に募集要項を公表し、6月頃に事業者を決定する。

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