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今週の一本

●冷食協調査、冷食は弁当男子の強い味方  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:14/04/15号)

女性の利用頻度を上回る

男性も利用する弁当商材
 日本冷凍食品協会が25歳以上の男女1250人を対象に今春実施した利用実態調査によると、冷凍食品の利用頻度は男女とも低い年齢層ほど高い傾向にあり、弁当を作る男性は週平均2.6回と、弁当を作っている女性より高い頻度で冷凍食品を利用していることが分かった。

魅力は「買い置きができること」

 冷凍食品の魅力のトップ3は男女とも「買い置きができる」、「調理の手間が省ける」、「時間が短縮できる」――の順。「“買い置きができる”が前年より増加したのは、記録的な大雪や消費税率引き上げが影響しているとみられる」(協会)。

 女性の冷食利用頻度は25〜34歳が週平均2.1回、35〜45歳が同1.9回、55〜64歳が同1.7回、65歳以上が同1.6回で、低い年齢層ほど利用頻度が高く、男性も同様の傾向が見られた。

 「前年より利用頻度はやや下がったが、農薬混入事件による一時的な影響とみられる」(同)。

 弁当を作っている男性の割合は約23%と女性に比べて約20ポイント少ないが、作っている人の利用頻度(週平均2.6回)は、弁当を作っている女性(同2.2回)よりも高い。利用頻度が高い人ほど弁当用を利用している。

 冷凍食品のストック数は女性が平均5.0パック、男性が平均4.4パックで、男女とも8割前後が1カ月以内に消費している。

 購入場所は男女ともスーパーマーケットが9割前後と圧倒的に多いが、宅配サービス(生協など)、コンビニ、ドラッグストアでの購入が増加傾向にあり、多様化している実態が明らかになった。

 購入する際の価格は男女とも「5割引」が最多だったが、女性の「5割引」での購入は42.5%と前年に比べ約5ポイント減少した。

 購入目的は、男女とも「自宅で食べる夕食」が最も多かったが、回答割合は女性の45.6%に対し、男性57.4%と10ポイント以上高い。

 冷凍食品の表示について今後望むことは、「特にない」が男女とも3割程度で、昨年より10ポイント程度増えた。「各社の努力などもあり、食品表示への関心はやや弱まっていることがうかがえる」(同)。

 「特にない」を除くと、「原料原産地」、「賞味期限」、「製造工場名と所在地」の表示が求められている。

 調査は3月1〜3日、インターネットを使って実施した。冷凍食品を月1回以上利用している25歳以上の男女各625人から回答を得た。女性は前回まで既婚者を対象としていたが、未婚者も加えた。

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