●仏ピカールが日本に上陸、イオンが展開前菜から主菜、デザートまで冷食で イオンは東京都日野市に20日グランドオープンした「イオン多摩平の森店」に、フランスの人気冷凍食品専門店「ピカール」の製品を導入したコーナーを日本で初めて設けた。前菜から主菜となる肉・魚料理、パン・デザートまで約50品目を揃える予定。年内に、首都圏にあるイオン、ダイエーの総合スーパー9店に売場を設け、認知度を高めると同時に消費者の意見を汲み上げる。2016年にはフランスと同様に路面店を展開する計画も掲げている。
冷凍食品売場の一角に、開閉扉付きの冷凍平型ショーケース6台を置いた。ピカールがラインナップしている約1100アイテムの中から、「食前のおつまみ4種のミニパイ」(30個、税抜740円)や「フランス産フォアグラのスライス」(4枚、2000円)、「シーフードカクテル」(300g、1550円)、「クロワッサン」(10個、908円)、「モアローショコラ」(2個、700円)、「洋なしとリンゴのタルト」(1枚、1650円)など、フランスで人気が高く、日本人のし好に合うと思われる商品を選んだ。価格帯は400円後半〜2000円。 現時点ではいずれもユーロ圏にある工場で生産し、フランスで販売しているものと同じ商品を輸入している。フライパンや鍋、オーブン、電子レンジなど商品によって調理方法が異なるため、専任の従業員を売場に常時配置し、調理法や食べ方をアドバイスする。 イオンの小野倫子冷凍食品事業プロジェクトチームリーダーは「単身者からファミリーまで幅広い世帯・年齢層に利用してもらえる商品を揃えた。毎日食べてもらうことを前提としているため、味付けはそれほど濃くない。輸送や関税でフランスでの販売価格より割高になるが、外食するのと比べればリーズナブルだと思う。価値に見合った価格だと納得してもらえるように努める」と語っている。
ピカールはフランスのほか、イタリア、ベルギー、スウェーデンなどに計1000店舗展開している冷凍食品の専門店。コールドチェーンを非常に重視しているため、イオンは日本に配送する際もピカールの指導に基づき、コンテナに温度計を設置して厳密に管理しているという。 ピカールの売場を設置する店舗と開店日は次の通り。 ▽イオン幕張新都心店(11月18日、千葉市美浜区豊砂)▽東久留米店(19日、東京都東久留米市)▽幕張店(21日、千葉市美浜区ひび野)▽東雲店(22日、東京都江東区)▽品川シーサイド店(27日、同)▽津田沼店(28日、千葉県習志野市) |
||||||