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●魚介の缶詰など大幅増加
松田陽平
(週刊水産タイムス:20/05/18号)
3月の家計支出、保存利く製品が好調
総務省がまとめた3月の家計支出(家計調査報告、品目分類)によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり29万2214円で、前年同月と比べて5.5%減少した。そのうち食料支出は1.0%減の7万9509円とほぼ前年同月並みだったが、保存の利く魚介の缶詰などが好調に推移し、魚介類への支出は4.3%増の6336円と増えた。 魚介の缶詰の支出は1年3カ月ぶりに300円を超え、14.5%増の315円。一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外食への支出が30.6%減と大幅に減少した。
魚介加工品10%増 かば焼きは26%増
生鮮魚介のうち鮮魚への支出は4.4%増の3248円。サケ(13.3%増)、マグロ(6.0%増)、イカ(9.3%増)、タコ(18.8%増)、ブリ(4.6%増)などの増加が目立った。 一方、カツオ(7.0%減)やアジ(12.1%減)、サンマ(28.6%減)は減少した。 生鮮魚介のうち貝類は2.0%減少し、アサリ(5.3%減)とシジミ(3.3%減)が減った。ホタテ貝は12.7%増加した。 塩干魚介は2.7%増加し、タラコ(3.8%増)や塩サケ(1.2%増)が増えた。 魚肉練製品は2.0%増で、ちくわ(9.5%増)が大幅に増加。 他の魚介加工品は10%増。そのうち魚介の缶詰が14.5%増加。魚介の漬物(12.1%増)や魚介のつくだ煮(5.9%増)、カツオ節・削り節(2.9%増)も軒並み増えた。 乾物・海藻は1.6%増で、干ノリ(4.9%増)とワカメ(14.1%増)が増加した。調理食品は3.3%増加し、ウナギのかば焼きが25.6%増と大幅に増えた。外食は30.6%の大幅減。一般外食は31.1%減、寿司は20.7%減。
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