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●ニチレイフーズ 福岡に冷凍米飯新工場
橋本武寿
(週刊冷食タイムス:22/10/04号)
115億円投資、東西2拠点体制に
ニチレイフーズは約115億円を投じて福岡県宗像市に冷凍米飯工場を新設する。主力の船橋工場(千葉県船橋市)と合わせ東西2拠点で冷凍米飯の生産体制を構築し、BCP(事業継続計画)対応を推進する。来年4月に予定している稼働後の生産能力は150%となり、冷凍米飯の旺盛な需要に対応する。
| 新工場の完成予想図 |
来年4月稼働、生産能力150%
新工場を建設するのはグループ会社キューレイの敷地内。旧工場をスクラップアンドビルドする。すでに着工済み。 鉄骨造2階建て。延床約1万200u。日産約70t。従業員数は90名程度。 キューレイはこれまで業務用冷凍米飯を製造していたが、新工場では「本格炒め炒飯」をはじめとする多種多様な家庭用米飯の生産が可能になる。ライン上で工夫することで、これまで以上に具材を大きくした高付加価値商品の提供もできるようになるという。 ニチレイフーズによると、食の外部化により家庭用冷凍炒飯の需要が高まりを見せている一方、炒飯の食卓出現率に占める家庭用冷凍炒飯の割合はまだ25%程度にとどまっていることから、手作りからの代替需要が今後も見込めると分析している。 新ラインでは、直火加熱とIH加熱をハイブリッドした独自製法で、炒め工程にかかるCO2排出量を削減する。さらに、排熱の有効活用や太陽光パネルの設置、再生可能エネルギーの活用を進め、将来的に「電気由来のCO2排出量ゼロ」をめざす。 省人化にも積極的に取り組む。人手作業のロボット化、連続工程・無人搬送への代替などで生産性の向上を図る。
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