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今週の一本

●旭食品 創業100周年を祝う  木村健 (週刊冷食タイムス:23/09/26号)

次期中計を策定 旧来卸業からの変革めざす

冷食メーカーの社長も揃って
盛大に鏡開き
 旭食品(高知市、竹内孝久社長)は創業100周年記念式典と全国旭友会総会を高知市の高知文化プラザかるぽーとで21日開催した。記念式典で2030年度に経常利益82億円、売上高7500億円、ROIC10.0%をめざすグループの次期中期経営計画「ACE2030」を発表した。
 新中計では2030年にめざす方向性を「開拓と挑戦のシン化」と定め、経営環境の変化に対し積極的にリードし続ける姿勢を示した。「シン化」には進化、深化、真価などの意味を含めている。総合食品卸業、食品製造業、業務用食品卸業、インフラ事業のそれぞれで方向性を明確にし、エリアカンパニー制への移行やDXの推進、ROIC経営の導入で計画達成をめざすなど挑戦的なプランを打ち出している。

取引先トップが高知に集結

 全国旭友会(藤江太郎会長=味の素社長)には主要仕入先である会員メーカーとマスコミら約200名が参加した。仕入先82社中、70社以上から経営トップが参加した。
 記念式典には取引先とOBらも加わり、総勢約500名の催しとなった。
 竹内社長は旭食品が伝統的に人と人のつながりを大事にし、常に投資の手を緩めずにきたことなどが今の財産となっているとしながら「旧来のフォーマットが今後も続くとは限らない。今後大切にしたいのが“自由”」と主張。自由はわがままということではなく、多様性、独自性、相互尊重であり、旧来的な卸の形に固執することなく新たな発想で進んでいく意味で「さらば卸」と宣言した。
 祝辞で味の素の藤江社長は「旭食品はチャレンジが大好きな会社だが、さらば卸とはなかなか言えない言葉。皆さんもどんどんチャレンジし、シン化していこう。失われた30年を取り戻すポイントはそこにある」と参加者に訴えかけた。
 高知出身のお笑い芸人、間寛平さんと演歌歌手の三山ひろしさんによるトークショーを楽しんだ後、ホテルに会場を移し盛大に記念パーティー。鏡開きには冷食メーカーの社長が多く参加した。

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