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今週の一本

●プロキシマーシーフード 国産アトランを初出荷  松田陽平 (週刊水産タイムス:24/10/07号)

富士山麓で陸上養殖 年間最大5300tの出荷めざす

初出荷を迎えた
「Fuji Atlantic Salmon」
ニールセンCEO
 ノルウェーのプロキシマーシーフード社(ヨアキム・ニールセンCEO)は静岡県駿東郡小山町の富士山麓にある日本最大の閉鎖循環式陸上養殖施設で育てているアトランティックサーモンを9月30日初出荷した。また、サーモンのブランド名を「Fuji Atlantic Salmon」であることも同日発表した。独占販売契約を締結している丸紅グループを通じて首都圏の顧客向けに試験的に出荷し、テスト販売を行う。10月下旬から本格的な出荷を開始する予定。
 ニールセンCEOは「当社は他社に先駆け、日本で唯一の国産アトランティックサーモンのサプライヤーとなった。2022年10月以来、私たちは素晴らしい生産能力と魚の成長を証明してきた。そして今、私たちの優秀なチームの努力のすべてが、最初の水揚げを通して商業的に検証されているのを目の当たりにし、大変誇りに思う」と感想を語った。
 初回の水揚げは約1.2t。平均サイズは約4kg(セミドレス)。初出荷はあくまで試験的な出荷で、水揚げから加工、流通工程が円滑に機能するかを確認するためのもの。
 価格については「ノルウェー産アトランティックサーモンの日本への輸入価格と比べてプレミアム価格」という同社の期待に沿った価格で出荷した。
 ブランド名「Fuji Atlantic Salmon」と一緒にロゴマークも発表した。
 ロゴマークについてニールセンCEOは「富士山は日本を象徴するランドマークであり、その地域は良質な水資源として知られている。当社の立地が富士山の麓にあることは、日本だけでなくアジア全域でマーケティングやブランディングの面でプラスに働く」と期待を寄せている。
 本格出荷を開始する10月下旬以降、徐々に水揚げを増やし、24〜25年の合計で約4700t(セミドレス)の出荷を計画している。その後は年間最大約5300t(同、フェーズ1)の出荷をめざす。
 丸紅グループは2022年にプロキシマーと10年間の独占販売契約を締結。今年6月に水産物を専門とする顧客と最初の販売合意に達している。

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