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この人に聞きたい:第342回
(週刊冷食タイムス:12/05/29号)

畜肉と自社配送が強み

(株)プレコフーズ 代表取締役  高波 幸夫氏

(たかなみ・ゆきお)昭和58年入社、平成6年11月から現職。東京都出身。米カリフォルニア州ブルックス大卒。昭和33年4月生まれ、54歳。ゴルフのハンディ7。

首都圏外食市場で顧客つかむ

 業務用食品卸のプレコフーズ(東京都)は畜肉に強い品揃えと、1千円からの注文で配送を請け負う小回りの利く自社配送を武器に急成長を遂げている。事業概要や新たな取り組み等を高波幸夫代表取締役に聞いた。

 ――主要顧客は。
 高波 首都圏の中小規模飲食店で、顧客数約1万3千軒です。前3月期売上高は約22%増76億3800万円、業務用食品卸事業が約73億円を占めます。この他、大田市場に買参権を持つ野菜事業で約2億円、飲食店に特化したサニタリー事業で約1億円の売上げがあります。

 ――近い将来の定量目標を。
 高波 業務用食品卸事業で3年後の年商100億円が目標です。年間2千軒の顧客純増があります。これに伴い配送体制も強化するため、今秋には新センターを立ち上げ、計5カ所の配送体制とします。現在の顧客数は東京都内に1万軒、千葉と埼玉、神奈川で3千軒の合計1万3千軒。その大半が飲食店ですが、近年は病院や福祉施設、学校も加わってきました。

 ――鶏肉専門店が前身。
 高波 いまでも鶏肉が一番強いといえます。畜肉は豚肉、牛肉、その他肉類と全般。商品構成比は肉類8割、米や乾物、冷凍野菜、冷凍水産品、缶詰、酒類で2割。鮮魚の販売も扱いを始めます。オリジナル商品で、とんかつ、チキンカツ、コロッケなども品揃えしています。

 ――食材別売上高は。
 高波 鶏肉の売上げは構成比35%、数量ベース39%で一番大きな比率を占めます。オリジナルブランド銘柄肉として、鶏肉は鳥取産「匠の大山鶏(たくみのだいせんどり)」、千葉・茨城産「総州古白鶏(そうしゅうこはくどり)」、豚肉は「総州三元豚 白王(はくおう)」を取り扱っています。

 ――食肉加工場を併設した3温度帯保管対応の配送センターが都内に4カ所ある。
 高波 新たに北東京配送センター(板橋区東山町)を今年10月9日に開設します。当社は低温配送専用車両を120台所有し、都内や八王子、千葉、埼玉、大船(神奈川)など各方面のエンドユーザーまで食材全般を4度C以下でお届けしています。なお、当社の食肉加工場はISO9001認証を取得し、HACCPにも対応した施設です。ここに、血抜きし羽根を抜いた“と体”が早朝入荷、午前中に解体処理します。翌日までに顧客に自社配送します。

 ――代表取締役に就いて着手した事は。
 高波 若者にも喜んで入社してもらえるよう改革を図りました。自社の特徴を打ち出し、簡潔に表現するCIに着手し、社名を(株)プレコフーズに改めました。プレコ(PRECO)のPREはPresidents(社長の複数形)、COはCooperation(共同作業)を意味し、複数事業を統括する企業イメージを表しています。プレコフーズの成長に伴い、事業統括会社「プレコホールディングス」も今年立ち上げました。従業員数は正社員360名、パート60名。かつての家族経営と一変しました。

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