この人に聞きたい:第683回
(週刊水産タイムス:19/04/15号)
サバブームは終わらない
全日本さば連合会 広報担当「サバジェンヌ」 池田 陽子氏
(いけだ・ようこ)薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト。立教大学卒業後、出版社を経て薬膳師の資格を取得。執筆活動、セミナー講師のほか、漢方、薬膳に関する著書多数。
世はまさに空前のサバブーム。スーパーやコンビニエンスストアでサバ缶詰の品薄状態が続き、サバの健康効果にスポットを当てたテレビ番組も目に着く。昨年は、世相を代表する食として「今年の一皿」(ぐるなび総研)に「鯖」が選ばれた。
池田陽子さんは様々な活動を通じてサバの魅力を発信する「全日本さば連合会」(小林崇亮会長)の広報担当“サバジェンヌ”。本業は薬膳アテンダントで、このほど「サバ薬膳 簡単レシピ」(青春出版社)を刊行した。自身の体調の改善、美肌効果、ダイエット効果を実感する薬膳に、愛してやまないサバをプラスした。
執筆やセミナーを通し、ふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵を生かしたアドバイスを行っているが、「パワーアップしたサバの楽しみ方を試してほしい」と提案する。
サバのパワーをもっと引き出すためのテクニックはニラ、玉ねぎ、ピーマン、ナス、ラッキョウ、黒酢など11種の食材と組み合わせること。「血流効果を高めるサバの最大の薬効を、同じ効果を持つ食材をプラスして、もっとパワーアップする。それこそサバ薬膳」。
「サバとパプリカの黒酢炒め」「塩サバの血行促進カレー」など「サバレシピ」は尽きない。サバ缶詰で簡単にできるメニューとして「サバ味噌ピーマン」「サバニラ月見丼」「サバのスパイシーリゾット」「サバオニオンチーズトースト」も伝授する。
「血管の若返り、ストレス軽減、美肌効果」とまで言われたら、見逃すわけにはいかない。
「サバブームは、今になって始まったわけでないし、これからも終わらない」