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この人に聞きたい:第826回
(週刊水産タイムス:22/03/14号)

クリルオイルの魅力を発信

アーケル・バイオマリン・ジャパン(株) 代表取締役  アネッテ・山本ハンセン氏

ノルウェー・ベルゲン出身。ノルウェーの大学を卒業後、2010年に立命館大に短期留学。同大学大学院の共同修士学位プログラムを修了後、ノルウェー王国大使館勤務などを経て、約2年半前にアーケル・バイオマリン社入社。

 2006年に設立されたノルウェーのアーケル・バイオマリン社は南極海の48海区で南極オキアミ(クリル)を漁獲し、医薬品・健康食品の原料となるクリルオイルや水産養殖、ペットフード向けとなるクリルミールなどを供給する世界最大手企業。今年1月に日本法人を設立した。
 南極海での漁業からクリル由来原料の精製・販売までを一貫管理しているのが同社の強み。また、持続可能な漁業を設立当初から続けており、同社の南極海でのクリル漁業は2010年にMSC(海洋管理協議会)認証も取得している。
 クリルオイルの市場規模は最大の米国で約70億円、韓国で約40億円。一方、日本は約1.6億円しかない。
 「韓国では通販番組の影響でブームが起きた。中国などアジア市場は拡大傾向にあり、日本のポテンシャルは十分にある」と語る。
 クリルオイルはリン脂質型オメガ3脂肪酸を含み、魚由来のDHAやEPAと比べて体内に吸収されやすいという。また、抗酸化物質のアスタキサンチンや神経組織に欠かせないコリン、様々なアミノ酸など栄養バランスがとれている。
 「クリルオイルはイクラに似た味をしているため、日本ではサプリメント以外に、ドレッシングやマヨネーズに添加するなど様々な使い方を提案したい。日本の取引先企業へのサポートをこれまで以上に強化し、商品の共同開発を進め、日本でのクリルオイル市場拡大をめざす」としている。
 昨年9月からは国内最大手の通販番組「ショップチャンネル」に自ら出演し、同社クリルオイルの品質の良さや栄養面での特徴などを視聴者に伝えている。

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