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この人に聞きたい:第884回
(週刊水産タイムス:23/05/22号)

ダントツにいい魚屋を継承

角上魚類ホールディングス(株) 代表取締役社長  蜑コ 浩伸氏

(やぎした・ひろのぶ)1968年11月28日生まれの54歳。新潟県長岡市出身。高校卒業後、進学のため上京し、その後、築地魚市場に勤務。商品・流通を学んだ後、93年角上魚類に入社。今年4月から現職。

 50年前、新潟県の寺泊港に鮮魚小売店を立ち上げた父の浩三氏。「銀行というのは金を貸すところ」と乗り込んだのはいいが、担保も保証人もなく、最初は門前払い。3カ月後、ようやく開業に目途を付けた。
 初日の売上げは7万円だったが「安くて新鮮。いい魚屋」と喜ばれたことが次へのエネルギーになった。
 やがて店舗は首都圏へ広がり、今や年商400億円。寺泊をはじめ、新潟や豊洲の市場から一番の鮮魚を店舗へ直送する独自スタイルで圧倒的な人気を誇る。寿司や惣菜も豊富で、売れ残りや食材ロスを出さないことでも有名。
 花角英世新潟県知事は「魚を通じて新潟の食の豊かさを発信してもらえた。新潟ブランドのイメージアップにもつながった」と県民を代表して感謝。
 いかなる時代も「お客様の笑顔」が第一の角上。その「ダントツにいい魚屋」の舵取りを受け継いだ。
 首都圏1号店となった川口店(埼玉県)の立ち上げメンバーとして携わり、同店店長。2005年に取締役となり、南千住店店長、流通支援部長、常務、専務営業総括本部長を務めた。
 「8月には今後の発展へのカギを握る配送センターが鶴ヶ島に完成し、来年は23店目となる草加店がオープン。今後もお客様ファーストを貫き、組織力と経営基盤の強化を図る」
 様々な鮮魚を取り揃え、丸のまま販売。三枚おろしに気軽に応じるほか、刺身、焼魚、煮付けなど、魚によって最も適した食べ方をアドバイスする。
 活気あふれる店舗には、巷間指摘されるような「魚ばなれ」とは無縁の世界が広がっている。

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