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この人に聞きたい:第964回
(週刊冷食タイムス:25/01/07号)

リーダーシップの強化めざす

ラムウェストンジャパン(株) 代表取締役社長  梅原 真一氏

(うめはら・しんいち)ネスレ日本で営業部門などを歴任。2019年ラムウェストンジャパン入社。キーアカウントシニアマネージャーを経て今年1月1日付で現職。1968年3月23日生まれ、56歳。神戸市出身。関西大商学部卒。

チームの生産性を上げる

 ラムウェストンジャパンの社長に1月1日付で就任した。リーダーシップを強化してチームの生産性を上げ、スピード感を持って戦略を実行する。

 ――社長としての抱負を。
 梅原 コロナ禍以後、中国産やインド産のフライドポテトが市場に参入して北米産や欧州産と競合しています。当社が持つ商品力と提案力、ブランド力にさらに磨きをかけ、伝統と実績がある北米産のシェアを奪回します。
 国内には北米産のクオリティを求めるユーザーが一定数存在しており、価格が多少高くても採用する企業が多くおられます。今春から北米産ポテトの新規採用が決まっている大手ユーザーもいます。消費者が求めるクオリティは年々高くなっており、それに見合ったポテトが求められています。当社グループの技術力に裏付けされた北米産のコーティング系商品や成型品(ハッシュドポテト)で付加価値が提供できると考えています。
 経営面では、激しい市場環境の変化に対応できる組織力の構築をめざします。当社は社歴20年前後のベテラン社員が多いのが強み。権限委譲を進めて個々の生産性を上げ、スピード感を持って戦略を実行できる組織にします。

 ――今年から中国産を本格的に扱うそうだが。
 梅原 北米産がメインであることに変わりはありませんが、価格対応は避けられません。北米のラムウェストンの工場とほぼ同じ設備で、契約農家から原料を仕入れているため、北米産に限りなく近いクオリティの製品が提供できます。取扱い数量はポテト全体の10〜20%をイメージしています。

 ――国内のユーザーをどう見ている?
 梅原 ファストフードやファミリーレストラン業態は売上げ、客数ともに増加傾向にあり、当社の米国、欧州からの供給は順調に推移しています。コンビニエンスストアも注視しています。今、コンビニはレジ横でさまざまな商品を扱っているため、より短時間で揚げられるようなポテトなど、顧客の問題を解決するイノベーションが必要かもしれません。

 ――外資系の会社が長い。日本の企業文化と何が違う?
 梅原 リーダーシップと結果を重視する傾向にあります。目標設定が明確で、達成できなければしんどいかもしれません。業務上の業績だけでなく、誰かの仕事を手伝った、業務改善のために何か提案した、といったチームワークや組織内でのふるまいも評価査定に反映されます。

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