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この人に聞きたい:第34回
(週刊水産タイムス:06/02/27号)

徹底した衛生・鮮度管理に自信

サルマールジャパン(株) 代表取締役
エイソール・エイヨルフソン 氏

プロフィール:(エイソール・エイヨルフソン) 63年7月、アイスランド・レイキャヴィック生まれ。93年ミュンヘン大学博士課程卒業後、カクーンリミテッド入社。01年ストルトシーファーム(SSF)アジアパシフィック社長就任。02年SSF退社。05年から現職。

 サルマールA/Sはノルウェーのサーモン養殖の歴史がスタートしたフレーヤ島で養殖と加工を行っている。島の周辺はメキシコ湾流の影響で年間を通じ水温が安定。水流が早いため汚染されにくいなど、養殖環境として様々な点で恵まれている。

 「コストの安い第三国での加工が多い中、ノルウェー国内に加工場を持つ養殖会社は当社のみ。加工場が近い分、衛生管理・鮮度面で他社よりも有利だ」

 日本法人サルマールジャパンは昨年11月に設立。得意とする刺身用冷凍フィレなど中心に06年度は約2000t、13億5000万円を日本向けに販売する予定。

 05年度の養殖生産はアトランティックサーモン2万9000t。生食用フィレなど冷凍加工品(05年度7800t)向けが中心。92年から他社に先駆けて、日本向けの冷凍加工品を開発、生産し始めた。

 「日本市場のニーズに合わせた加工製品は他社に負けない」と自信をみせる。

 衛生管理の整った加工工場では島民の約15%となる300人が働く。08年までに規模を2倍に拡大。オートメーション化で生産効率を上げ、年中無休で稼働させる。

 「養殖から加工まで一貫生産する当社サーモン製品の品質は格段に違う」と今後の販売に期待をよせる。中国などアジア向けの販売も視野に入れている。

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