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今週の一本

●日清食品
大人向け惣菜で事業拡大  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:08/08/26号)

カツなど8品、総合冷食メーカーに転進
3年で50億円計画
分社を機に本腰


新製品「日清どんぶりの達人
かつ丼の具」
 日清食品は冷凍食品の新たな市場創出のため“大人”向けの冷凍惣菜五ブランド8品を9月1日から市販用冷食売場で発売する。これまでの冷凍麺メーカーから“総合冷凍食品メーカー”に転換を図る一環。第一弾はカツ、カツ丼など畜肉フライ類が中心。冷凍惣菜事業で3年内に50億円規模の売上げをめざす。
 

会見する荒木冷凍企画部長(右)と
上和田マネージャー
 冷凍食品の歴史を約30年と捉え、即席麺で構築した独自のライフスタイルマーケティング手法に沿い、子供の弁当づくりから子離れ期に入った40代後半〜50代の「充実生活を求める世代」に向けて、今回“大人向け”商品を重点的に提案する。
 持株会社移行と同時に10月1日発足する「日清食品冷凍(株)」の独立事業化を機に、冷凍食品事業を拡大するため「冷凍麺メーカー」から「総合冷凍食品メーカー」に転換を図る。「市販用冷凍食品の最大市場である冷凍惣菜分野に本格的な商品提案を開始する」(同社)。
 第1弾商品は次の5ブランド8品。(1)「日清大人の贅沢」ロースカツ、メンチカツ、チキンカツ(各4個入り、メーカー希望小売価格340円)(2)「日清の夕焼けおかず横丁」ペッパーメンチカツ、厚切りハムカツ(各2個入り、300円)(3)「日清素材宣言」赤鶏さつまの和風つくね(4個300円)(4)「日清どんぶりの達人」かつ丼の具(195g、オープン価)(5)「日清のお好み弁当」枝豆チキンバーグ(6個300円)
 いずれもレンジ調理。
 中でも「事前の提案で流通段階から好評」(同社)というのが「かつ丼の具」。レンジ加熱してトレイのままはしなどを使わず丼の上に盛り付けられる“スルットトレイ”入りがポイント。
 発表会見で冷凍食品事業部冷凍企画部の荒木英明部長は「冷凍麺で100数十億円の実績があるが、新たに取り組む冷凍惣菜では3年で50億円規模をめざす。最後発メーカーではあるが、50代の冷凍食品需要は伸びる。即席麺で築いたブランド戦略はこれから冷食事業で生きる」と説明した。
 新製品は全て国内のグループ会社、協力工場で生産。「大人の贅沢」3品は“国内製造”をパッケージで強調する。発売に合わせ、同社HPで一部を除き生産工場名を開示する。
 資本・業務提携するニッキーフーズとの話し合いの前から開発を進めていたため、ニッキーで生産する商品は今回含まない。「分離独立する日清食品冷凍とニッキーFとは商品、販売ルートなどにまだ違いがある」と捉え、双方で販売先などの調整を今後進める。
 同社の冷凍麺は4〜7月3〜5%増と天洋事件の影響を受けず伸びている。

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