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今週の一本

●新組織と人事の定着最優先に
日水細見常務本部長が基本姿勢  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:09/03/10号)

『ハード&ハート』(施設設備と思いやり)深耕

ハチカン新工場のグラタン・ドリアライン
ハチカン新工場をモデルに
 日本水産の1日付の大型再編で新組織の要となる「事業推進本部長」に就いた細見典男常務は基本姿勢として「新組織と人事の定着に全力を傾注し、業績、成果につなげたい」と5日語った。また水産と食品を包括する本部長として、施設設備や技術面等と現場で働く従業員の“思いやり”の「ハード&ハート」を掘り下げると語った。冷食の新カテゴリー創出にも強い意欲を示した。

 昨年10月に竣工、稼働したハチカンの大型冷食新工場(八戸市)を報道陣に同日初公開。細見常務が同行し、考えを語った。
 これまで食品事業統轄として「08年は月間売上げ100億円、生産効率改善、価格引き上げなどに結びつけた」としながらも「数字を伴った満足できる結果になっていない」点を言及。

細見常務
 そこで「思い切った組織再編と人事異動を実施した。これを定着させることを最優先する」と大型再編のねらいと課題を示した。
 水産と食品を包括する本部長に就いたことについては「重責を感じている」と表現。事業推進の優先課題とするマーケティング力を強化するため同本部に営業企画室を設置し「特に冷凍食品でヒット商品、新カテゴリー創出に取り組む。実現するため強力なスタッフを配した」と説明した。
 さらに新組織をうまく運用するため、2副本部長、食品・水産両執行と営業企画室長を加えた6人で情報交換を毎朝行なっていることを明らかにした。
 今回、約80億円もの大型投資したハチカン新工場については「2万3000tの生産能力は姫路総合工場の2万tを上回り、国内では八王子総合工場の3万6000t級に次ぐ。しかも現時点で最高レベルのフードディフェンスシステムを導入した。次世代を担う工場であり、モデル工場として成功事例を積み上げ、他工場にヨコ展開する」と語った。
 ハチカンの冷食新工場は敷地2万5036平方メートル、3階建て延べ2万2525平方メートル。8ラインでコロッケ、グラタン・ドリア、天ぷら、唐揚げ、フライ、他調理冷食などを手掛ける。
 入退室は手のひらの静脈で感知する生体認証などの最新技術を導入した。大型工場化の一方で細かな品種対応は女川工場が担う。

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