●シーフードショー 賑やかに開催大手水産もブースで競演 夏の恒例イベントになったアジア最大級の水産商材国際見本市「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:大日本水産会、中須勇雄会長)が東京ビッグサイトで22〜24日、にぎやかに行われた。各ブースには鮮魚から完成度の高い水産加工品まで、国内外から様々なシーフードが一堂に会し、多くの量販店や外食産業のバイヤーらが熱い商談を繰り広げた。
今年は378社が出展。水産加工品、冷凍加工水産物、シーフード惣菜のほか、包装・物流機器・サービス、冷凍・冷蔵機器メーカーも多数出展し、幅広いメーカーとの出会いがあった。 「すしEXPO」、「国際水産技術展」、「魚が住まう海の浄化技術展」に加え、今年は新たに「漁船漁業復活コーナー」も同時開催。関連セミナーも3日間で70以上開催された。 「輸入種苗に頼らないカンパチ養殖技術」、「クジラの解凍法・活鯨と熟成鯨」、「クロマグロ養殖業の現状と展望」、「冷蔵魚の商品寿命と価値をあげる革新的技術」などから、商売に直結する「回転寿司のビジネスチャンス」「食品のパッケージ、魚にもファッション」に至るまで、充実した内容となった。 大手水産会社のマルハニチロ、日本水産、極洋も会場中央に大きなブースを設け、活発な展示を行った。
一方、日水は同社グループならでは白身魚漁獲事業とスリミ加工事業をPR。出展テーマは「魚を食べよう!」で、白身魚のホキを使用した水産加工品のフィレー、切り身、業務用冷凍食品の「笹形白身魚フライ」、家庭用冷凍食品の「白身魚とタルタルソースのフライ」などを試食で提供した。また、スリミを使用した商品として「おさかなのソーセージ」、「海からサラダフレーク」も展示した。 極洋は、寿司種・冷凍寿司、サケ、エビ、マグロ、カツオなどの原料と加工品の約50品目を出展。中でも10月の初出荷を控えたキョクヨーマリンファームの本マグロ養殖事業や、2009年モンドセレクション金賞に輝いたスモークサーモンをアピールした。 スモークサーモンでの同賞受賞は大手水産で初めて。原料はチリ産トラウトで、タイの合弁会社、KUE(K&Uエンタープライズ)で生産。現状は全量日本向けだが、受賞を契機に海外販売も手掛ける。 |
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